...個人の蔵書は兎(と)も角(かく)も大学図書館の蔵書の焼かれたことは何んといつても大学の手落ちである...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...なんといっても岩瀬氏の手落ちであった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...おかしいほど大きな手落ちじゃないか...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...決して片手落ちでもなければ...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...なぜ片手落ちでないかと云えば...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...それを聞き洩らしたのは重大な手落ちだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く手落ちであった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...万三郎の手落ちだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに役目の上の手落ちもあつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは八五郎の手落ちでも何でもなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...潜戸(くゞり)を開けてあつたのが手落ちと言へば手落ちだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにひとつ手落ちなく装填の作業が終っていて...
久生十蘭 「ひどい煙」
...早急なことだったもんでこちらにも手落ちがあったが...
久生十蘭 「魔都」
...だいたいのことだけは兵部卿の宮が手落ちなくお計りになったのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「膳部係りの手落ちか」――膳部係りは指図どおりに致したと申します...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ずいぶん手落ちのないように召され...
吉川英治 「江戸三国志」
...叔父上の手落ちでござる」「なんで...
吉川英治 「新書太閤記」
...それはどうだろう」「まさか――と思っているからさ」「それが手落ちだ」「手落ちかなあ」「お上(かみ)も...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索