...「人生が二度とくりかえされるものなら、一度は手習い、一度は清書」といっていますが、習字のお稽古(けいこ)だったら、それも可能でしょう...
高神覚昇 「般若心経講義」
...手習いがいやなのではなく...
長谷川時雨 「西川小りん」
...単調な手習いに飽きて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...手習いに書いた紙を夫人が硯(すずり)の下へ隠したのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つれづれな日送りをしておいでになる間にたまった手習いの紙などを破ってしまうのであろうと思っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...※「粉板」とは手習い板である...
柳宗悦 「工藝の道」
...少年時代の手習い草紙や筆写綴りなどの詰っている...
山本周五郎 「落ち梅記」
...へたどころか本筋の字だってことに気がついたんだ」手習いをするのにうまい字を書こうと思うな...
山本周五郎 「さぶ」
...ひちむずかしい講釈付きで手習いをしろというのはむりな相談だよ」茶漬を食いに天竺(てんじく)までいけってようなもんだ...
山本周五郎 「さぶ」
...手習いをしているところなど...
山本周五郎 「さぶ」
...「おめえも手習いを始めるのか」義一は「くそうくらえ」と云って...
山本周五郎 「さぶ」
...手習いをやってるってことが癪なんだ」と万吉は続けた...
山本周五郎 「さぶ」
...手習いの机に向っていた者も老人たちも...
山本周五郎 「さぶ」
...人間が動物から進化して純愛の一大団結たるべき下稽古――霊的文化の世界を組織すべき手習いをやっているものと見るが至当でありましょう...
夢野久作 「鼻の表現」
...その父たりし明石正風も、そうした縁故から、近衛家に出入りし、近衛家の父子に、歌道の相手をしていたが、世が騒がしくなってから、明石の海辺に一庵をむすび、別号を宗和(そうわ)、または隠月翁(いんげつおう)などと称して、漁師の子たちに、手習いを教え、自らは独り余生を名利(みょうり)の外に楽しんでいた...
吉川英治 「黒田如水」
...空間へ手習いするように大きく書いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...郡兵衛どの、では少し、御猶予(ごゆうよ)下(くだ)さい』『日課とは、何をおやりですか』『なにの、つまらん事を……』何につけ、伜々(せがれせがれ)で持ち切るこの老人は、そう苦笑しながらも、どこかに得意そうな色をうごかして、『あいつめ、浪人以来、閑(ひま)に体を持ち扱(あつか)って、この夏は、法帖を出して、毎日夏書(げがき)をして居るのでござるよ、手習いをな...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ろくな手習いもしまいがね」「かしこまりました...
吉川英治 「平の将門」
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