...小麦粉の卸商人は手持ちの変化して悪くなった小麦粉を売るためにしばしばこの偽物を買っている...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...サーちゃんが手持ち無沙汰の指を鼻の穴にやりながら言った...
高見順 「如何なる星の下に」
...手持ちぶさたげに床をスリツパでぱたぱたと叩いたりして...
太宰治 「道化の華」
...別部屋の住人が玄関扉を手持ち鍵で開けながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...でも私の手持ち札は大きいわよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ハーマンが手持ちの情報をノーベルに言わず...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...昼食代は相手持ちだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...手持ちぶさたがさせる白々しい...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...ただ手持ち無沙汰なのをまぎらすばかりの煙草なので...
水野葉舟 「遠野へ」
...私は正直に手持ちを書いたのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...要所要所を手持ちの繩でくくるだけで...
柳田国男 「母の手毬歌」
...四十秒の手持ちだからみな駄目さ...
横光利一 「旅愁」
...手持ち無沙汰な顔つきであたりを見廻しているだけだった...
横光利一 「旅愁」
...さだめし手持ちぶさたなお心地であろうに)などという不面目も酬(むく)われている...
吉川英治 「新書太閤記」
...十手持ちなのでございますが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またしばらく、手持ちぶさたに、もじもじしていると、「お綱、今のうちに、髪をなおしてくれぬか」と、弦之丞のほうから渡りに舟の頼みが出る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...手持ち不沙汰(ぶさた)にひっそりしている色街(いろまち)であった...
吉川英治 「春の雁」
...朝成は手持ちぶさたになった...
吉川英治 「源頼朝」
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