...そして後者の方のが何処か手堅い真面目なところがある...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...――そもそもわたしのどこがそんなに變りましたかね?」「變ったのなんのって! 昔のパーヴェル・パーヴロヴィチさんはじつに手堅い...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...最も手堅い男に貸しつけていたのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...オランダの画は目立って手堅い写実の基礎の上で発達している...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...ドイツ音楽の手堅い手法を採(と)り入れ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...手堅い立派なものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これは次男に生れて家督(かとく)を相續した手堅い一方の若者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手堅いうちにも贅があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の喜助(きすけ)は四十五六の手堅い男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手堅い身なりで、無髯で冷酷で、年はいくつとも定めがたいこの男は、ブリュウテンツワイク氏が自ら運んで来るブロンズの中から、あれこれと選んでいる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...幕府にも手堅い組織があって...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...少くとも一部は本当に手堅い仕事を続けます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...しばしば正直な手堅い仕事が為(な)されます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手機(てばた)や草木染(くさきぞめ)の時代は手堅い仕事を見せましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...輪島のものは塗(ぬり)が手堅いのを以て世に知られ...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...見ると出来が皆手堅いのは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...手堅いので知られていた...
山本周五郎 「さぶ」
...手堅い商店では鉄網のかかった大行灯で客扱い...
山本笑月 「明治世相百話」
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