...自分達の家族を成るべく物識(ものしり)にしておくが一番手堅い...
薄田泣菫 「茶話」
...そして後者の方のが何処か手堅い真面目なところがある...
田山録弥 「J. K. Huys Mans の小説」
...最も手堅い男に貸しつけていたのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...真面目な手堅い人で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その代り手堅い取引きにしか応じない...
豊島与志雄 「程よい人」
...オランダの画は目立って手堅い写実の基礎の上で発達している...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...ブッシュの手堅いが熱の籠(こも)った演奏は見事にそれを征服している...
野村胡堂 「楽聖物語」
...手堅い商人かなんかのように響きますが...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...口やかましくて、手堅い性分で、なまけ者や誤魔化(ごまか)しを見ていることの出来なかった総兵衛でしたが、その一面には慈悲の心にも富み、信心も篤(あつ)く、まず町人としては申分のない人柄で、人に殺されるはずもないようですが、物事に容赦(ようしゃ)のない性格が、とんだ怨(うら)みを買ったのかもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手堅い作風において...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...永い間手堅い職業がほしいものだと思つたが...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...手堅い仕事の道徳の上にその名誉を建設せねばならない...
柳宗悦 「樺細工の道」
...しばしば正直な手堅い仕事が為(な)されます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...見ると出来が皆手堅いのは...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...これが土佐紙の手堅い基礎をなしていると思われます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...私たちは手堅い手仕事の中から...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そんなので通人仲間に名の知れた手堅い? のに泊まって...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...殊に肩から胸へかけての手堅い力の盤踞した感じに...
横光利一 「旅愁」
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