...一葉がまだ中島歌子の萩の舍塾で歌の手ほどきを受けてゐた時分の...
伊庭心猿 「緑雨と一葉」
...お師匠さま〔春琴のこと〕は舞がお上手(じょうず)だったそうにござりますが琴や三味線も五つ六つの時分から春松という検校さんに手ほどきをしておもらいなされそれからずっと稽古を励んでおられました...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...長唄を教え踊りの手ほどきなどして...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...伯父から手ほどきの定石を習い始め...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ほどきを見せていただきました」「御謙遜のお言葉でお察し申しますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...謠(うた)ひや碁の手ほどきから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手ほどきのお弟子ですけれど...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...両三人自宅に同居して読書習字の手ほどきをなしおれり...
福田英子 「妾の半生涯」
...師父たる先代円馬が手ほどきで...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...こうなるとヴィタリスの手ほどきをしてくれた利益(りえき)がむだにはならなかった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...手ほどきの「宵やあ待ち」から始めたのでしたが...
三浦環 「お蝶夫人」
...夜には縫物の手ほどきも受けた...
山本周五郎 「初蕾」
...もう去年の春に太平から手ほどきされてるでねえか」なをこは「やめておくれ」と云い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...久慈も東野に俳句の手ほどきを習ったこととて...
横光利一 「旅愁」
...紹鴎ですか」「ここの御亭主のお手ほどきは...
吉川英治 「新書太閤記」
...こよいは遊蕩(あそび)の手ほどきいたそう...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わしにもすこし古今調(こきんちょう)を手ほどきしてくれい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...作者のいうところによればそれは「手ほどきの師匠への言い訳」である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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