例文・使い方一覧でみる「手の甲」の意味

...泣いたあとの渋い目を手の甲でこすりながら... 泣いたあとの渋い目を手の甲でこすりながらの読み方
有島武郎「或る女」

...よく生きとったのう」幸太郎は手の甲で洟を拭いながら... よく生きとったのう」幸太郎は手の甲で洟を拭いながらの読み方
梅崎春生「狂い凧」

...三造はしきりに手の甲をこすりましたが... 三造はしきりに手の甲をこすりましたがの読み方
江戸川乱歩「湖畔亭事件」

...彼の手の甲の静脈は... 彼の手の甲の静脈はの読み方
豊島与志雄「塩花」

...刀の柄（つか）にのせていた手の甲を辷（すべ）って... 刀の柄にのせていた手の甲を辷っての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...手の甲で頻（しき）りに拭った... 手の甲で頻りに拭ったの読み方
中島敦「斗南先生」

...環（かん）が飛んで手の甲（こう）をいやというほど撲（ぶ）った... 環が飛んで手の甲をいやというほど撲ったの読み方
夏目漱石「坊っちゃん」

...手の甲と同じように手の平まで陽に焦けて居る... 手の甲と同じように手の平まで陽に焦けて居るの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...乳液でまんべんなく手の甲を叩（たた）いておくだけで... 乳液でまんべんなく手の甲を叩いておくだけでの読み方
林芙美子「晩菊」

...急に葵の手の甲を指すと... 急に葵の手の甲を指すとの読み方
久生十蘭「金狼」

...身体をゆすぶって、大きな手の甲で、出てもいない額のあせをおしぬぐった...
本庄陸男「石狩川」

...おまけにその手の甲を何で拭（ぬぐ）おうとするでもなく... おまけにその手の甲を何で拭おうとするでもなくの読み方
牧野信一「鬼涙村」

...手の甲で額をこすり箱にもたれて坐ってしまった... 手の甲で額をこすり箱にもたれて坐ってしまったの読み方
「赤い貨車」

...ただ青い手の甲に咲いた様にルビーを置いた様にコロッとした血がほんの一っ（（ママ））ぴりたまって居るのを見つけた...
宮本百合子「お女郎蜘蛛」

...老人は手の甲で上髭を撫でた... 老人は手の甲で上髭を撫でたの読み方
シュミットボン　Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳「鴉」

...ゆっくりと手の甲で口を横に撫（な）で... ゆっくりと手の甲で口を横に撫での読み方
山本周五郎「山彦乙女」

...左の手の甲に真黒く血が固まり附いているのはどこを怪我したのであろう...
夢野久作「ドグラ・マグラ」

...」と云って矢代の手の甲へ草の茎を真直ぐに刺した... 」と云って矢代の手の甲へ草の茎を真直ぐに刺したの読み方
横光利一「旅愁」

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