例文・使い方一覧でみる「手のうち」の意味

...彼の手のうちにあった... 彼の手のうちにあったの読み方
リットン・ストレチー　Lytton Strachey 片岡鉄兵訳「エリザベスとエセックス」

...お手のうち進ぜませう』といふ塗盆を持つて立つて行く役割に當るものが一人も無い...
高濱虚子「俳諧師」

...両手のうちに口を隠して... 両手のうちに口を隠しての読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...彼は手のうちに蝋燭（ろうそく）をつかみ... 彼は手のうちに蝋燭をつかみの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...この老先生のお手のうちを拝見しようと息をこらして... この老先生のお手のうちを拝見しようと息をこらしての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...津田君を手のうちに丸め込んで自由にするあなたの霊妙なお手際にです」小林の言葉は露骨過ぎた...
夏目漱石「明暗」

...若手のうちでは、語り手とされていて、師匠から、「春昇（しゅんしょう）」という芸名まで貰っていた... 若手のうちでは、語り手とされていて、師匠から、「春昇」という芸名まで貰っていたの読み方
火野葦平「花と龍」

...拍手のうちに終ると... 拍手のうちに終るとの読み方
火野葦平「花と龍」

...拍手のうちに、幕が閉まった... 拍手のうちに、幕が閉まったの読み方
火野葦平「花と龍」

...素晴しいお手のうちじゃござんせんか！」と... 素晴しいお手のうちじゃござんせんか！」との読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...何と手のうちからこぼさずに生きて行けることでしょう... 何と手のうちからこぼさずに生きて行けることでしょうの読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...水銀のようにころころと間断なく手のうちで散る赤い金（きん）か... 水銀のようにころころと間断なく手のうちで散る赤い金かの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳「ファウスト」

...ピュッと手のうちからなげた流星の手裏剣（しゅりけん）！　それとは... ピュッと手のうちからなげた流星の手裏剣！　それとはの読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...おどろいたのは蛾次郎太夫（がじろうだゆう）で手のうちの玉（たま）をとられたという文字どおりに狼狽（ろうばい）して... おどろいたのは蛾次郎太夫で手のうちの玉をとられたという文字どおりに狼狽しての読み方
吉川英治「神州天馬侠」

...わが手のうちじゃ」「あ... わが手のうちじゃ」「あの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...これも手のうちにまろめこんだ... これも手のうちにまろめこんだの読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...手のうちに握られていた石は唸りをあげて... 手のうちに握られていた石は唸りをあげての読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...また生まれ落ちてこのかた一文のお銭もその手のうちに見ずに」いぶり暮らしていたのであった...
レスコーフ　Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳「かもじの美術家」

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