...お別れにもう一杯」花田はテーブルの上のグラスに手ずからジョニー・ウォーカーをついで...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...偉大なる指導者が手ずからドアまでやってきて...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...手ずから罎(びん)の埃(ほこり)を払い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...手ずから「アクーリナ」の肩を軽く叩いた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...服(きもの)をあらためし浪子は手ずから紅茶を入れてにこやかに入り来たりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...いつぞや東妙和尚が手ずから刻んだお地蔵様であることも...
中里介山 「大菩薩峠」
...珍しくも手ずからお茶を立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...宮の持経は六条院がお手ずからお書きになったものである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして手ずから妻や子をその滅亡の悲しみにあわすまいとして殺したから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...診療が済むと件(くだん)の薬箱を取り寄せて手ずから調合...
山本笑月 「明治世相百話」
...色々な薬を配合して手ずから洗って上げたりした...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...手ずから盃(さかずき)を与え...
吉川英治 「上杉謙信」
...手ずから二将に授けて...
吉川英治 「三国志」
...手ずから王命を書して...
吉川英治 「三国志」
...寧子が手ずから一椀(わん)の汁に入れて良人の食膳に供する青味(あおみ)ともなり...
吉川英治 「新書太閤記」
...お上人様が手ずから植えて――やがてあの御堂の両側に伸びてゆく――柳と菩提樹(ぼだいじゅ)のようにな」*九条殿の執奏(しっそう)によって...
吉川英治 「親鸞」
...手ずから娘のくびに...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...手ずから男をもとの場所へ坐りこませた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索