...手ずから髪を梳(くしけず)ってやり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...寺では夷講(えびすこう)に新蕎麦をかみさんが手ずから打って...
田山花袋 「田舎教師」
...手ずから中篇や長篇の小説をものしては...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...彼らには運命が手ずから二人をお互いのために予定していたもののように思えて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...皿のものを手ずから頬張って...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...井伊直孝(なおたか)と藤堂高虎の功を賞して手ずからその一枚ずつを与えたほかには...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ずから掃除(そうじ)を始めた...
夏目漱石 「野分」
...彼は自分の手ずから植物を培養して...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...神のみが御手ずから造りたまいしものを奪(と)りたまえ」帰るみちすがらねむけが去ってしまった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...夫人が手ずから馭していると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...惟光はほとんど手ずからといってもよいほどにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まだこんなことまでも手ずから世話あそばされたことはなかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...手ずから印をお彫りになった...
吉川英治 「三国志」
...孔明手ずから授けられた彼としては...
吉川英治 「三国志」
...手ずから成敗しやる?」「憎いやつです...
吉川英治 「新書太閤記」
...手ずからそっと襟や額の汗をぬぐう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...ルピック夫人は、自分手ずから、子供たちの皿につけてやる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...手ずから特別の御馳走をこしらえる役目だったが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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