...栄介が手ずからバリカンを使った...
梅崎春生 「狂い凧」
...二人の使者が天子の手ずから書いた詔(みことのり)を持ってきたが...
田中貢太郎 「続黄梁」
...紙を濡(ぬ)らして手ずから源氏の鼻のあたまを拭いてやろうとする時に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...手ずから中篇や長篇の小説をものしては...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...手ずから「アクーリナ」の肩を軽く叩いた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...手ずから負傷した児童をいたわってやったり何かしていた文相は...
戸坂潤 「社会時評」
...かくては手ずから三味線(さみせん)とって...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...はまより?」これはお浜の手ずから書いたもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...殿様のお手ずから……こんなことに持ちかけてごらん」それをお角は大喜びで...
中里介山 「大菩薩峠」
...王様は、お手ずから、妖女を馬車から助けおろしました...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...「硯箱を持て……墨付を取らする」お秀の方が捧ぐる奉書に忠之は手ずから筆を走らせた...
夢野久作 「名君忠之」
...手ずから盃(さかずき)を与え...
吉川英治 「上杉謙信」
...ここは庭口ではあるが、石舟斎が隠居所、略儀はおゆるしあって、お通りください」老父は、手ずから、左右の門をひらいて、わが子の使者を、座敷に迎え入れた...
吉川英治 「剣の四君子」
...手ずからそれを曹操に授け...
吉川英治 「三国志」
...手ずからお返し申したいとの御意(ぎょい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...寧子が手ずから一椀(わん)の汁に入れて良人の食膳に供する青味(あおみ)ともなり...
吉川英治 「新書太閤記」
...手ずからお採り遊ばした物を...
吉川英治 「新書太閤記」
...城主と親鸞とが手ずから鍬(くわ)を持って...
吉川英治 「親鸞」
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