...手ずから髪を梳(くしけず)ってやり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...紙を濡(ぬ)らして手ずから源氏の鼻のあたまを拭いてやろうとする時に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...米を磨ぎ厠を掃除するは主婦の手ずから為す事能わざる処なり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...はまより?」これはお浜の手ずから書いたもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...殿様のお手ずから……こんなことに持ちかけてごらん」それをお角は大喜びで...
中里介山 「大菩薩峠」
...隠居は手ずから神尾の前の盃に酒を注ぎました...
中里介山 「大菩薩峠」
...珍しくも手ずからお茶を立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...格子を源氏が手ずからあけるのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...手ずからその口へ薬を啣(ふく)ませてやったというにかかわらず...
吉川英治 「上杉謙信」
...「そちが随身(ずいしん)のしるしに」と座右(ざゆう)にあった「圧切(へしきり)」の名刀を手ずから取って官兵衛に与えた...
吉川英治 「黒田如水」
...手ずからお返し申したいとの御意(ぎょい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...信長に手ずから受取って貰えるなどは...
吉川英治 「新書太閤記」
...お庭へ出てやっと手ずからお捜しなされた物を頒(わ)けて...
吉川英治 「新書太閤記」
...またお手ずからなお茶までいただいて」「ごゆるりと遊ばしませ」李師々(りしし)大夫は言ったが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...手ずからわが子の首を斬り落したのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...大殿が手ずからお切りになったものだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ルピック夫人は、自分手ずから、子供たちの皿につけてやる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...手ずから娘のくびに...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??