...それから手ごろな素焼(すやき)の瓶が一つ...
芥川龍之介 「酒虫」
...手ごろの石を藁縄(わらなわ)もて結びかけしが...
泉鏡花 「紫陽花」
...手ごろの武器(ぶき)……つまり凶器になりますが...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...どこか内地の手ごろなところへ下りてくるやつを...
海野十三 「宇宙戦隊」
...手ごろなばしょを見つけて...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...死体を六個又は七個の断片にするのがもっとも手ごろだとも書いてあった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...気のむくままに手ごろな本を読んでいただけのことである...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...手ごろな家が一軒見つかったころには...
徳田秋声 「黴」
...もし手ごろな家を一軒かりてでもおくなら...
徳田秋声 「挿話」
...手ごろの何物もありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...お手ごろのところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は小さい手ごろな石を以(もっ)て構えて居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...所謂手ごろな女の域はこえてしまっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それも自分をからかうには手ごろな面白さなのだろうと矢代は思った...
横光利一 「旅愁」
...何か手ごろな食べるものがあるでしょう...
横光利一 「旅愁」
...どれか手ごろなのを一頭選んできて...
吉川英治 「三国志」
...さっそく手ごろな喫茶店を探しあるく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...手ごろな篠(しの)を切ってきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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