...手ごろな朱塗(しゅぬり)の棒まで添えてあるから...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...それが手ごろの風呂敷包を二枚の板の間に挾んで...
有島武郎 「星座」
...自分の手ごろに合ふやうな嫁にするやうに...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...手ごろの畑地を借り受けて百姓仕事を働いた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...これは結局われわれの身近に起こるいろいろな現象の観測をする場合に最も「手ごろな」単位として選ばれたものであることは疑いもない事実である...
寺田寅彦 「空想日録」
...彼れは手ごろの書物を探し出して...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...市郎は手ごろな貝殻を一つ取り出して...
豊島与志雄 「市郎の店」
...お手ごろのところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...手ごろの煙管(パイプ)で煙草を喫(の)み...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そのうちに手ごろな薬品でもこっそり手に入れてそれからにした方がよほどよいような気がして来た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...細い竹を伏せて手ごろの石か瓦のわれをのせて置くとある...
柳田国男 「母の手毬歌」
...手ごろな簡便主義でも結構でしょう...
横光利一 「旅愁」
...何か手ごろな食べるものがあるでしょう...
横光利一 「旅愁」
...彼はそこに手ごろに見付かった近くの煙草屋へ入り...
横光利一 「旅愁」
...どれか手ごろなのを一頭選んできて...
吉川英治 「三国志」
...手ごろの薙刀(なぎなた)をこわきにかいこみ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...生が手ごろの乗料とぞんじますので」二頼朝は...
吉川英治 「源頼朝」
...陣太刀にすれば手ごろである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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