...これにても月は招きつべかりけり」と戯れる大君の才までが...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...風に戯れる騒がしさは...
薄田泣菫 「独楽園」
...オークの巨木の内側を戯れるリスのように喜々としてファラーの記憶を巡って駆け回った...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...子供と犬との戯れるのを眺めながら日を浴びているこの平和さ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...海岸に戯れる裸体の男女と...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...銀座で女に戯れるのは街頭で女に戯れるに等しい...
豊島与志雄 「風俗時評」
...牛の群れが戯れるによく...
豊島与志雄 「湯元の秋」
...今ではもうコゼットも笑い戯れるようになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...兎の戯れるやうに左右の手が鞠のうへにぴよんぴよんと躍つて円くあいた唇のおくからぴやぴやした声がまろびでる...
中勘助 「銀の匙」
...それに戯れる若者の様子を目撃しては...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...何とも言へない思出となって舌端に戯れる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お前の兄弟たちと遊び戯れることが出来た...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...何か戯れるところが書いてある小説を読み――漸く中途まで我慢したが...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...戯れるのであつた...
牧野信一 「山彦の街」
...懐疑は論理をもって戯れることではなくて魂のまじめなる悩みである...
三木清 「語られざる哲学」
...子供が戯れるような恰好で...
横光利一 「旅愁」
...七十歳の男子までが若い婦人に戯れる実例は目に余るほどあります...
与謝野晶子 「産屋物語」
...雲と戯れる心地がするし――と思えば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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