例文・使い方一覧でみる「或」の意味

...序これは或精神病院の患者... 序これは或精神病院の患者の読み方
芥川龍之介「河童」

...或る時期に達して... 或る時期に達しての読み方
Ｗ・Ｓ・モーゼス　William Stainton Moses 浅野和三郎訳「霊訓」

...ところが實際船が港を出て或る海峽を越え... ところが實際船が港を出て或る海峽を越えの読み方
海野十三（佐野昌一）「南太平洋科學風土記」

...何となく一方を向いたらそれしかできないやうな或る単純な性質を現してゐた...
田畑修一郎「医師高間房一氏」

...もし私が單に觀念そのものを私の思惟の或る一定の仕方として考察し...
デカルト　Renati Des-Cartes 三木清訳「省察」

...伊藤公爵と雖も或は彼れの用意の周到に如かざるべし... 伊藤公爵と雖も或は彼れの用意の周到に如かざるべしの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...そのバスに乗った或る時――昼間の散歩の帰りで... そのバスに乗った或る時――昼間の散歩の帰りでの読み方
豊島与志雄「傷痕の背景」

...田から川へか或は川から田へか... 田から川へか或は川から田へかの読み方
豊島与志雄「霧の中」

...或る時、父は一包みの古釘をどこからか持って帰った... 或る時、父は一包みの古釘をどこからか持って帰ったの読み方
豊島与志雄「黒点」

...或は平かなもの之を數ふれば幾十百... 或は平かなもの之を數ふれば幾十百の読み方
長塚節「草津行」

...一とせ何やらの祝ひに或る富豪（ものもち）の... 一とせ何やらの祝ひに或る富豪のの読み方
樋口一葉「琴の音」

...或る時は六法を踏む弁慶であつた... 或る時は六法を踏む弁慶であつたの読み方
牧野信一「素書」

...或る日のことでした... 或る日のことでしたの読み方
槇本楠郎「先生と生徒」

...「或る日の事、娘は葡萄畠で木の枝を拾つてゐた... 「或る日の事、娘は葡萄畠で木の枝を拾つてゐたの読み方
マクシム・ゴルキイ　Maksim Gorkii 森林太郎訳「センツアマニ」

...帝王の系図の中には或るきまって用いられる名前があるようだ... 帝王の系図の中には或るきまって用いられる名前があるようだの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...新粧一三月中旬の或日――淵辺道場（ふちのべどうじょう）の秋田平八のところへ女の客が訪ねて来た... 新粧一三月中旬の或日――淵辺道場の秋田平八のところへ女の客が訪ねて来たの読み方
山本周五郎「花も刀も」

...或る人間が或る一瞬間に... 或る人間が或る一瞬間にの読み方
夢野久作「暗黒公使」

...或いは、共通したものを感じる場合がしばしばある... 或いは、共通したものを感じる場合がしばしばあるの読み方
吉川英治「三国志」

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