...片手に懷中の兒を抱き...
石川啄木 「葬列」
...無限の感懷となつてひそんでゐるのである...
心猿 「荷風翁の發句」
...稍(やゝ)大(おほ)きく成(な)つた彼(かれ)は呶鳴(どな)る爺(ぢい)さんの前(まへ)に恐怖(おそれ)を懷(いだ)いたが又(また)壓(おさ)へられることに微(かす)かな反抗力(はんかうりよく)を持(も)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...其上(そのうへ)懷(ふところ)に多少(たせう)餘裕(よゆう)でもあると...
夏目漱石 「門」
...十手を懷へネヂ込むと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その豪勢な懷中煙草入れを置いて行つたと言ふんだらう」「その通り」「それつ切りかえ」「お氣の毒だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懷ろ鏡が落ちて割れてゐるなんざ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――この通り」ガラツ八は懷ろから平次に言はれた通り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよいと見せて貰ひ度えが――」懷中(ふところ)の十手をちよいと覗かせると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女は懷ろに短刀を持つてゐたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早まつてはいけません」平次はその懷劍をもぎ取つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...懷爐ぐらゐで治するやうな...
長谷川時雨 「煎藥」
...懷かうとする自分を信じなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...懷疑は知性の一つの徳であり得るであらうに...
三木清 「人生論ノート」
...懷中から書附を出して...
森鴎外 「最後の一句」
...カルヴェンに休息の地を與へ、ヴォルテェルに避難所を供し、ルゥソォを送りいだし、スタァル夫人をはぐくみ育てたジュネヴは、今その懷に、この湖水の奧深くに、モントルゥの近くに、眞の平和の偉人ロマン・ロランを安らかに庇護してゐるではないか...
吉江喬松 「山岳美觀」
...娘共の懷しがつて居る父親といふのも曾ては獄窓の臭い飯をも食つて來たとかいふ程で...
若山牧水 「一家」
...懷中を踏まれたよ」十月廿一日朝...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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