...彼のは突っかかって来る牡牛のような憤怒の唸り声だった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...この事件に臨んで国民はいずれも「憤慨」したものだという...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...憤怒はここでもまた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その退席は人々の憤慨を招いた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし彼は憤慨の念に駆られたあまり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう行人をなぐりつけたい憤りに駆られる...
中村地平 「霧の蕃社」
...大損をしたと喰つてかゝる有樣で――」幸右衞門の憤激は果てしもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...憤怒と侮蔑(ぶべつ)とをなひ交ぜた心持で呼んで居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あたいの娘だと――あんぽんたんの憤懣(ふんまん)は...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...芝生に坐って満寿子さんを憤激させた回答文なるものをジュクドクグヮンミしているところへ...
久生十蘭 「だいこん」
...おそろしく憤慨してゐた...
牧野信一 「毒気」
...烈火のごとく憤って男爵夫人に痰呵(たんか)を切り...
南方熊楠 「十二支考」
...まことに恐懼憤慨の至りなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...大いに憤罵(ふんば)して去った...
山本周五郎 「新潮記」
...……どうぞ、私の罪を、おゆるし下さい」王允がいうと、「いや、貴下の罪ではない!」呂布は、憤然、床を鳴らして突っ立ったかと思うと、「王司徒、見ておれよ...
吉川英治 「三国志」
...半ば憤(いきどお)ろしく...
吉川英治 「日本名婦伝」
...親方の憤怒があった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...彼らのフランシスコ会に対する憤懣は一層深まって行ったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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