...「憐れむだけでなく...
梅崎春生 「幻化」
...羊の苦しみを憐れむ心から狼の所行を悪と名づけたく感ずるが...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...私を憐れむように横目で見下げて言った...
太宰治 「乞食学生」
...一面は憐れむといふやうな心持が起つて来るのである...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...あんな弱い憐れむべき者を村では何故(なぜ)あのやうに虐待するのであらう...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...あにまた憐れむべきにあらずや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ゴットフリートは憐れむように言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分自身を憐れむ念は忽ち消えてしまい...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...真名古は憐れむようにその方を眺めながら...
久生十蘭 「魔都」
...憐れむべきにあらずや...
福沢諭吉 「教育の事」
...彼女に対して愚かな反撥を強ひてゐた憐れむべき自分で...
牧野信一 「小川の流れ」
...未だ/\火も点けられてはゐないのに――と憐れむ声も聞えず...
牧野信一 「剥製」
...まことに憐れむべきである...
三木清 「人生論ノート」
......
三好達治 「霾」
...こんなのにびくびくされる人々の無理解を私はむしろ憐れむべきだと思います...
武者金吉 「地震なまず」
...みすぼらしい羊飼のそれよりも憐れむべき状態にほうりこんだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...弱き下の人々にはよく憐れむ...
吉川英治 「三国志」
...キーツが何と言おうともこの「自我」なき「山の人」は憐れむべき者である...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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