...と同時に泡鳴氏は恰(あたか)も天下を憐れむが如く...
芥川龍之介 「岩野泡鳴氏」
...むしろ憐れむべし...
大町桂月 「猫征伐」
...其実状真に憐れむべし...
田中正造 「非常歎願書」
...知らず識らず彼女を憐れむ心にもならうからである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...さも憐れむようなまなざしで彼女を眺めながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...中央公園の円桶に飼育されてる金魚を憐れむもの...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...憐れむべくもまた怖ろしいものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...憐れむべしというゆえんである...
蜷川新 「天皇」
...「その未来を憐れむ...
蜷川新 「天皇」
...……どこまでも歩いてゆく」山瀬は憐れむように...
久生十蘭 「金狼」
...なるほど噸数は一万噸、大砲は二十糎砲だからすごいには違いないが、憐れむべし、防禦力が零(ゼロ)である...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...憐れむべきにあらずや〔医師の話を聞くに...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...憐れむべきにあらずや...
福沢諭吉 「教育の事」
...憐れむ可き罪人が一刻も早く神と人の裁きに就き...
牧逸馬 「双面獣」
...ひとよりちょっとでも分をよく立ちまわるということがすぐピンと来るような憐れむべき事情におかれているのです...
宮本百合子 「現実の道」
...邪悪で無分別な・憐れむべき・人間には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...相共に憐れむ双鬟(そうかん)の霜といったような劇的シインが期待されていたが...
夢野久作 「近世快人伝」
...「憐れむべき窮乏の状態」にあったといわれるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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