...旱魃(かんばつ)に饑饉(ききん)なしといい慣わしたのは水田の多い内地の事で...
有島武郎 「カインの末裔」
...白樺の浴箒(はたき)〔(これで皮膚を叩いて発汗を十分にするのが蒸風呂の慣わしである)〕を使ってよく汗を取る...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...(これまで彼に恋をした女たちが彼の手に接吻する慣わしだったので...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...智能の士とか博学の士とかであるよりもむしろ多くは一知半解の徒であるのを慣わしといたします無神論者が...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...わしは眼が醒(さ)める慣わしで...
富田常雄 「面」
...慣わしは、これ、掟より重い...
直木三十五 「南国太平記」
...天下の慣わしを破り...
直木三十五 「南国太平記」
...金を湯水のごとく費(つか)う者の慣わしで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひあぶりはもっぱら放火犯人にだけ課せられる慣わしであった...
服部之総 「せいばい」
...細川といううちは政治に手を出さないのが慣わしの由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人に会わぬその慣わしを心得ているゆえ門弟たちはこの忙(せわ)しない客をもてあましきっているふうだったが...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...それというのが四十九日の間は亡き人の霊が梁のところに留っているという郷里の年寄り衆の言い慣わしに姑も馴染んでいるためで...
矢田津世子 「茶粥の記」
...名誉の武士は居付かぬ慣わしじゃ...
夢野久作 「名君忠之」
...泰平の頃に建てた旧家の慣わしで...
吉川英治 「三国志」
...古い平安頃からの聟取りの慣わしらしいが...
吉川英治 「新書太閤記」
...三日のあいだは何のかのと内輪の式事や客往来の慣わしがあり...
吉川英治 「新書太閤記」
...斎藤氏時代からの慣わしであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...当時の慣わし、半裸にして、二十ぺんの棒打ちを背に食らわせ、その顔に刺青(いれずみ)する...
吉川英治 「新・水滸伝」
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