...「彼女は恩賞に恵まれた慈善家であり、社会貢献に尽力している...
...彼は有名な慈善家です...
...私たちは慈善家のために募金を集めています...
...有名な慈善家になるために、彼は多くの時間を費やしました...
...女は生れさえすりゃ誰でも処女だ、純潔だのに、一人で純潔がって廓の売色を、汚(けが)れた、頽(ただ)れた、浅ましい、とその上に、余計な事を、あわれがって、慈善家がって、異(おつ)う済まして、ツンと気取った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...若し小説家がいつまでも十八世紀のグラッブ・ストリートの生活を離るゝ能わずして一生慈善家の糧を仰ぐべく余儀なくさるゝならば...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...基督もし慈善家たりしならば彼の慈善事業は知るべきのみ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...また有名なる慈善家ピーボディーはいかにして彼の大業を成したかと申しまするに...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...僕は今日はいっぱし慈善家になりおおせたいつもりだから...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...御覧の通りの始末でとんと私を慈善家にする機会を与へて呉れない...
薄田泣菫 「茶話」
...道端に乞食が一人しゃがんで頻(しき)りに叩頭(ぬかず)いていたが誰れも慈善家でないと見えて鐚一文(びたいちもん)も奉捨にならなかったのは気の毒であった...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...牧師だの各キリスト教団体の会員だの慈善家の婦人だのといった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ジュネーヴの町じゅうの慈善家や徳行家が大騒ぎを始めた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...すると牧師や裁判官や慈善家の婦人たちは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...富めるもの多くは慈善家にあらず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...――だがあの慈善家のばか野郎...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「慈善家」の外套(がいとう)にくるまったジョンドレットの姿を認めた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「慈善家」がくれた五フラン貨幣を投げ込んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...慈善家が針の山へ追はれたりしたら...
正宗白鳥 「假面」
...あらゆる時代の有智の慈善家が絶えずその是正を目的としたところの...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「いよいよ慈善家(じぜんか)の世話になるほうがよさそうだな」とかれは独(ひと)り言(ごと)のように言った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そう十分なだけのものをくれる慈善家はこの世智辛い世の中には居ない...
宮本百合子 「栄蔵の死」
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