...意地悪い興味を覚えた様な顔をして...
石川啄木 「足跡」
...もっと先を見ているがいい」船長のこえは意地悪い調子をおびていた...
海野十三 「火薬船」
...あまり好まないんでございますが――」と女史は意地悪いまでの落着きを見せて...
海野十三 「三人の双生児」
...意地悪い響をもっている...
海野十三 「地球要塞」
...また何とか意地悪い事を言われるのがいやさに...
竹久夢二 「先生の顔」
...少し意地悪いところもあるような気がして来る...
太宰治 「天狗」
...或は意地悪い者の眼から見たら...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...甲州(こうしゅう)街道(かいどう)に獅子毛天狗顔をした意地悪い犬が居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...金壺眼(かなつぼまなこ)の意地悪い悪相(あくそう)をした犬で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...近所の者の好奇心や意地悪い推測を避けるために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...が彼女はもっとも意地悪い言葉を見つけ出すことができた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...秘密を知ってる私の意地悪い眼は...
豊島与志雄 「道化役」
...その意地悪い抑留を蒙(こうむ)った亡霊共は...
中里介山 「大菩薩峠」
...小意地悪いほど明瞭に意識し乍ら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...次のような意地悪い行為となって表れた...
松永延造 「ラ氏の笛」
...意地悪いほど熱中した眼をしながら...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...奥の部屋で女中と笑って居る娘の声や箪笥のかんの音なんかが意地悪いまでに仙二の気をいらだてた...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...何事も遅いと彼は意地悪い猛(たけ)り立つもののなかに荒々しい息をついた...
室生犀星 「野に臥す者」
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