...佐藤惣之助君の無学を嗤（わら）ふ... 
芥川龍之介 「八宝飯」
...豈（あに）佐藤惣之助君のみならんや...
芥川龍之介 「八宝飯」
...惣助の得意先は、皆、渠（かれ）を称して恩田百姓と呼ぶ...
泉鏡花 「婦系図」
...五悦子は、お母ちゃんと大きい姉ちゃんとはたびたび関ヶ原へ行ったことがありますから待っています、こいさんは小さい時分に行ったきりなので、もう一度見たいそうですから、今日はこいさんと悦ちゃんが連れて行って戴（いただ）きなさい、―――と、云われると、やっぱり何かあるのだなと合点したらしく、いつもなら姉ちゃんも一緒でなければなどと駄々（だだ）を捏（こ）ねずには措（お）かないところを、大人しく承知して、耕助と、惣助と、妙子と、弁当持ちの爺（じい）やとの五人で、迎えに来た自動車に乗って出かけたが、それから程なく、爛柯亭（らんかてい）の六畳の間で、幸子が雪子の着附を手伝ってやっていると、「只今（ただいま）お見えになりましたから」と、常子が渡り廊下を渡って知らせに来た...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お惣菜（そうざい）の大根をゆでなさいと申しますと...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...尼ヶ瀬の惣兵衛ちやんの家へ出掛けた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...「早桶はひどいことをしやがる」その中に庄司の惣領林太郎を入れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――が訴えて弥惣を取押えるほどの証拠はなかった」平次は上がり框（かまち）に腰をおろして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間もなく淺野屋の伜惣之助が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まず邪魔な惣領のお梅を砒霜（ひそう）の毒で気長に盛り殺し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...惣さんがその話をするときには...
山本周五郎 「季節のない街」
...惣兵衛にとってはそれがこのうえもない楽しみだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...深夜の汽車で朝鮮へ廻られる佐藤惣之助さんを駅に見送ることが出来た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...京都新車屋町二条下る山崎惣兵衞の長女初枝を娶れり...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...わが家の惣領娘（そうりょうむすめ）...
吉川英治 「新書太閤記」
...原惣右衛門の弟の岡島八十右衛門は、たった今、城を退がって、兄の惣右衛門や、杉野十平次や、前原伊助などの同役たちと、すぐそこの大手前で別れて来たばかりだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...惣七殿の為にも、其女の為にも、わしという者は、大樹の陰ではないか...
吉川英治 「夕顔の門」
...父の義鑑が惣領の義鎮をさし措き...
和辻哲郎 「鎖国」
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