...身と倶に滅(ほろ)ぶることを惜しむと...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...惜しむらくは兵法を知らず……まあいい...
有島武郎 「星座」
...惜しむらくは、家格が余には不相応であったことか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...惜しむべし彼は安政四年六月を以て死せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...出すといえばおくびも惜しむ叔母(おば)の性質を知れる千々岩は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...構わないからうんと脅かしてみるがいい」「親分は?」「俺は一と足後から行く」「それじゃ」ガラッ八は残る陽足(ひあし)を惜しむように両国へ飛びます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有明の種油を惜しむといふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ惜しむべきはその解脱は同時に解脱する筈の主體の壞滅を意味することである...
波多野精一 「時と永遠」
...彼は切られる竹を惜しむのに...
松永延造 「職工と微笑」
...好い機会を失ったのを惜しむような妙な気持ちになっていた...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...更にまた四十歳前後で死んでゐたら惜しむべき新進作家といはれたかも知れない...
宮地嘉六 「老残」
...あの人が惜しむどおりに大姫君が生きていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...惜しむように最初にもどって虱潰しに覗き始めた...
横光利一 「旅愁」
...惜しむべきほどな者なればこそ...
吉川英治 「三国志」
...おそらく信をおいてよいかと思いますが」「何事か……?」「惜しむべし...
吉川英治 「新書太閤記」
...名残を惜しむ人々へ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「いわばあなたの人物を惜しむの余り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...源氏を惜しむ人々は云う...
吉川英治 「源頼朝」
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