...杜は惚れ惚れと、棺桶の花嫁をいつまでも飽かず眺めていた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...惚れ惚れと画面に眺め入った...
海野十三 「すり替え怪画」
...惚れ惚れと彼の顔に見入っていたが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魔性の女」
...惚れ惚れとむかしをなつかしがらせるやはらかい情調は枯れてしまつて...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...」女はかう云つて惚れ惚れする声を出して笑つた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...惚れ惚れとさせるものであつたのです...
中原中也 「宮沢賢治の詩」
...さすがのあっしも……」「惚れ惚れと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...涎のたれるほど、惚れ惚れする...
火野葦平 「花と龍」
...」と私は惚れ惚れしてそれを飽かず見入るのであつた...
平出修 「二黒の巳」
...胸の中で吟じてゐる秋の歌の条々たる韻律に自ら惚れ惚れと...
牧野信一 「バラルダ物語」
...「…… …… ……」自らの音声に惚れ惚れとした私の自己陶酔の大見得が次第に高調に達して...
牧野信一 「武者窓日記」
...そいから――百姓 一式そろっていやすね! ふーむう(惚れ惚れとして見入っている...
三好十郎 「おりき」
...頼もしそうに団九郎の顔を惚れ惚れと見上げました...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...「女でさえ惚れ惚れする」と云って昆布売りの女が見かえり見かえり出て行ったこともあります...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...惚れ惚れとした眼付きでジイッと見られた時に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...二番手にいた林冲(りんちゅう)はそれを見るなり惚れ惚れした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...三面鏡があたえる美化された三つの姿態に惚れ惚れと見ほれてしまった...
吉行エイスケ 「女百貨店」
...それをアルカージイは惚れ惚れするように見事に結いあげてくれたものでしたっけ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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