...悩める風情を打視(うちなが)め...
泉鏡花 「活人形」
...いずれにせよかかる演劇的態度を以て悩める友を諭さんとするは...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...この時彼の悩める心に光明として臨み初めたのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...剣を以て悩めるヨブの心臓を突き指(さ)したのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...そして今や悩める人に向っては教会に行けとか宗教書類を読めとかいうのが普通である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...官能の悩める時は心霊の快楽を追え...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...彼もまた悩める一人だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...彼はまず貧しき者や病める者や悩める者のために費やした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わが悩める額を押当(おしあつ)る時...
永井荷風 「夜あるき」
...歌姫――悩める駒鳥絹枝――は...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...過去は焦躁と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...香世子さん」と悩める霊媒に呼びかけると...
久生十蘭 「雲の小径」
...悩める私の精神が眠りを取り戻し...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...相手の胸を悩めるが...
牧野信一 「小川の流れ」
...そして小説とか芝居とかに見る「悩める主人公」に自らを見立てゝ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...悩める恋びとの心を狂わすにじゅうぶんであった...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...悩める大地のうめき声を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...小さな「悩める虫」がいるのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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