...「子供の時悧巧(りかう)でも大人(おとな)になつて馬鹿になるものがある」と云つたのを孔融(こうゆう)が聞いて...
芥川龍之介 「才一巧亦不二」
...日本人はどうして恁(か)うせせこましい、万事に抜目のない様な、悧巧さうな、小国民らしい顔をしてるだらうと、トンダ不平を起して再び目を窓外に転じた...
石川啄木 「雪中行」
...フランシス・ベエコンより悧口でない連中が大勢いて――そういう人たちに煽てられるままに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...けれど怜悧(れいり)な彼等は...
中里介山 「大菩薩峠」
...捨てるにしちゃ下手人は悧口(りこう)すぎる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弟の悧巧(りこう)さを自慢にする人の良さ以外に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内儀はそんな力がない」「枳殼垣に落ちてゐた櫛(くし)は」「内儀は悧巧な女だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それともキャラバン今晩の舞踏曲は……さあまだあと三杯もあるしっかりしているかってええ大丈夫よ私はお悧巧(りこう)な人なのに本当にお悧巧なひとなのに私は私の気持ちをつまらない豚のような男達へおし気もなく切り花のようにふりまいているんですああカクメイとは北方に吹く風か――さてさてあぶない生胆(いきぎも)取り...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いかにも悧巧そうな...
林芙美子 「淪落」
...空二さんのやうに怜悧なお方がありました...
原民喜 「雲雀病院」
...悧巧者が居過ぎるからなら有がたいが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...悧巧(りこう)な江戸ッ子流――三郎兵衛の側に近づいて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いじらしい程怜悧な犬をつかまえて...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...」と悧巧な目を瞬(またた)いた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...ひどく怜悧(れいり)で...
森鴎外 「魚玄機」
...黒い僧服の下からきりりと締った白衣の裾の見える姿で悧発な眼鼻立ちも美しかったが...
横光利一 「旅愁」
...怜悧(れいり)なお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...怜悧(れいり)な快活(くわいくわつ)な...
若杉鳥子 「彼女こゝに眠る」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??