...怜悧(りこう)々々...
泉鏡花 「悪獣篇」
...あの「悧巧」が顔を出すといやです...
伊藤野枝 「S先生に」
...唯(た)だ何(ど)れも未開の国で野法図(のはふづ)に育つたお庇(かげ)に歴史に功蹟を遺すだけに進歩しなかつたが其性質の勝(すぐ)れて怜悧で勇気のあるのは学者に認められておる...
内田魯庵 「犬物語」
...狗の知つてゐる事を判(わきま)へてゐる人間は先づ悧巧者とせなければならぬ...
薄田泣菫 「茶話」
...唇の両端が怜悧(れいり)そうに上へめくれあがって...
太宰治 「めくら草紙」
...怜悧(りこう)な小犬は二人の出て行く物音に樣子を覺(さと)つて...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...眼から鼻にぬける様な怜悧ではないかも知れぬが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...怜悧な頭の余裕からであった...
豊島与志雄 「反抗」
...――」「見掛けよりは悧口だつて言つたんだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悧巧者のお由良だけに気になるぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの娘は恐ろしく悧巧(りこう)だよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――その癖(くせ)眞は悧巧なんですが――」和七爺やの話はなか/\よく要領を盡します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悧巧(りかう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私と向ひ合つた怜悧な眼付はどんよりとして底深いところから静かに実に不審な病夢を見てゐるのである...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...この人のだれよりも怜悧(れいり)な性質は見えるものの...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この悧巧(りこう)そうな眼付を見てやって下さい...
室生犀星 「不思議な魚」
...怜悧(れいり)で何もかも分かって...
森鴎外 「心中」
...世にも美しい怜悧(りこう)な...
夢野久作 「白髪小僧」
便利!手書き漢字入力検索