...私たちはいくつ取つても/\たりないほど沢山のものに恵まれることが出来るのです...
伊藤野枝 「九州より」
...ゆたかに私共の心のうちに恵まれるものに相違ございませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして残りものをしこたま恵まれる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから恵まれることを断念して...
中里介山 「大菩薩峠」
...江州人は地の不利に恵まれるというわけですな...
中里介山 「大菩薩峠」
...あゝ此の地上に於て此の如き深い喜びが神から恵まれるのでなしにどこにあり得ませう! あゝ真心ほど美しく...
長與善郎 「青銅の基督」
...ビクターのオネーギン(一五五六)は豊かな美しさに恵まれる...
野村胡堂 「楽聖物語」
...潤沢(じゅんたく)な学費を恵まれるわけにいかず...
野村胡堂 「楽聖物語」
...『第一の場合』即ち自然死に恵まれることでしょう」「嘘だ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...君の監視者がきまったときのように幸運に恵まれるなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一瞬たりとも平和と落ち着きに恵まれることはないだろうからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...また恵まれる時も来るもので...
宮城道雄 「私の若い頃」
...目こぼしの品が相当に恵まれるわけである...
柳宗悦 「京都の朝市」
...今生において捉え得る機会に恵まれるかもしれない...
柳田国男 「海上の道」
...その悪性が善性となる転機に恵まれることを願いもし...
吉川英治 「親鸞」
...便りもなかった人の――天来の機縁に恵まれるものではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...人生の偉大と豊饒とは畢竟心貧しき者の上に恵まれるでしょう...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...我々は生を凝視することによって恐らく知り難い秘密の啓示を恵まれる事もあるだろう...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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