...彼は裕(ゆた)かに恵まれるであろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...今宵(こよい)は十四日の明るい月に恵まれる筈だが...
海野十三 「空中墳墓」
...恵まれる時が来た...
高見順 「如何なる星の下に」
...素肌に着物をきる頃の――晩春初夏は若者の恵まれる季節だ...
竹久夢二 「砂がき」
...ゆたかに私共の心のうちに恵まれるものに相違ございませんが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こうして残りものをしこたま恵まれる...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから恵まれることを断念して...
中里介山 「大菩薩峠」
...もとより、それは素質とも相関係しましょう」「もちろん、天の時、地の利と言いますが、江州人には、天の不祥時と地の不利益の場合に、恵まれるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかしその御蔭で漁村に住む人達にこれらの自然の饗応が存分に恵まれるのは有難いことである...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...潤沢(じゅんたく)な学費を恵まれるわけにいかず...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一瞬たりとも平和と落ち着きに恵まれることはないだろうからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あなたがたが幸福に恵まれるのを目に見ては喜びながらも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...目こぼしの品が相当に恵まれるわけである...
柳宗悦 「京都の朝市」
...今生において捉え得る機会に恵まれるかもしれない...
柳田国男 「海上の道」
...その悪性が善性となる転機に恵まれることを願いもし...
吉川英治 「親鸞」
...人から物を恵まれるのは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...便りもなかった人の――天来の機縁に恵まれるものではないか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...我々は生を凝視することによって恐らく知り難い秘密の啓示を恵まれる事もあるだろう...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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