...息せき切って駈け込んで来た...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...僕の車をどこへ持って行ったんです」運転手は、息せき切って、明智を追駈けて来た...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...三谷は息せき切って...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...息せき切って樋の山遊園地へと駈けつけました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...お父様が買ってくれたんだよう」と息せき切って「まあ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「先生!」と息せき切って飛び込もうとした途端...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...若者は息せき切って興奮していた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...周章者(あわてもの)が息せき切って飛び出して来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...矢来の外へ息せき切って飛び付いた夫三十郎の悔悟と失望に歪んだ顔でした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ガラッ八は息せき切って飛んで来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」息せき切って飛込んだガラッ八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...息せき切って、「何時(いつ)の間にやら金庫の扉が開いて、中は滅茶滅茶にかき廻されて居ります」「アッ」唐船男爵もさすがに顔色を失って、立ちすくみました...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...息せき切って、あの汽車は何処へ行くのかしら、もう、私は厭だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「やいやい、なにを騒いでいやがるんだ」顎十郎は、息せき切って、「ど、泥棒...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...波止場の方から息せき切ってかけて来たのはコルシカ人...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...男が一人出てきて歩き去りました」フィールド警部補が息せき切って尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...行商人と飛脚の合の子みたいな装をして息せき切っている...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...息せき切って、あとからここへ馳けつけてきた彼は、馬の背から飛び降りるやいな、二人を割って、まず雷横にあやまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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