...兄の居ないのが恨めしい...
石川啄木 「鳥影」
...あまりにお上(かみ)のなされかたが恨めしいと思うことがある...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...喝采されたのがかえって恨めしいほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...晴れたのが恨めしい気がする...
夏目漱石 「三四郎」
...恨めしい理由をみずから追究して考えていくことが苦痛らしかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「問われないのは恨めしいものでしょうか」こう言って横に源氏のほうを見た目つきは恥ずかしそうで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私を信じてくださらないから恨めしいのですよ」などと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...捨てて行く恨めしい源氏がまた恋しい面影になって見えるせつなさは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「そんなに私を恐れておいでになるのが恨めしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私のように親しい者の所へは微行(しのび)ででもお訪(たず)ねくださればいいと恨めしい気になっている時もあります」と源氏が言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...年のいった者を憐(あわれ)んでくれないのは恨めしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私の霊を長く法力で苦しめておいでになったのが無情な恨めしいことですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院は恨めしいお気持ちはあっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の考え方を恨めしいふうに言った人であるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫人にはそれも皆恨めしいほうにばかり解釈されたに違いない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宇治の姫君たちとはどれもこれも恨めしい結果に終わったのであったとつくづくと思い続けていた夕方に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「あの小君は何にあたる方ですか、恨めしい方、今になってもお隠しなさるのね」と尼君に責められて、少し外のほうを向いて見ると、来た小君は自殺の決心をした夕べにも恋しく思われた弟であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分が鈍に生れたのが恨めしい』『又...
吉川英治 「山浦清麿」
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