...此等の輩と類を同くする恥知らずではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...叔父さんを冗談にも一時、疑っていたなんて、僕はおっちょこちょいの、恥知らずだ...
太宰治 「新ハムレット」
...恥を知れ、恥を知れ、恥を知れ、恥知らずめ、恥知らずめ、恥知らずめ...
種田山頭火 「其中日記」
...恥知らずめ! 不良老人め!お土産の酒三升は重かつたが...
種田山頭火 「其中日記」
...そのときはどうなるのだ?」「恥知らずな偽善者!」と...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...恥知らず奴(め)! すべてそれらの祝福は天に達せぬ前に落ち...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私の生存は恥知らずな役所の仕事ぶりであぶなくなっていたのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「この恥知らずめ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...恥知らずの妻も死んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「それよりも手前エの息子のことを気をつけろ! 息子に聞かれないやうに要心しろ! 恥知らず奴、皆な恥知らずだ、加けに彼奴は、シンの奴は、ぬすツと見たいな野郎だ、面からして気に喰はねえやア! ――どうせ、手前が生んだガキだ、俺ア知らねえよ...
牧野信一 「鏡地獄」
...それは違うぞ、恥知らずども...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...この恥知らずな異端の生れ変りも...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...「恥知らずの男がまだ生きているかとお思われしたくありませんから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...スフィンクスは恥知らずでグリップスは臆面なしだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...恥知らずな物躰(ぶったい)だったのだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「なんと愚劣で無智なものであるか、人間どもの救いがたい蒙昧(もうまい)、恥知らず、愚鈍、……だからこそわしは遁世したのだ、世の中にも人間にもあいそをつかしたればこそ、俗世をのがれて山中に隠れたのではないか、このわしの心境すらかれらにはわからぬ、ばか者ども、なんという哀れなばか者ども」けれども老人は断念しなかった...
山本周五郎 「似而非物語」
...浅ましい恥知らずな事をしておられる方々が...
夢野久作 「少女地獄」
...どこへ失(う)せる」「この恥知らずよ」「醜夫め...
吉川英治 「新書太閤記」
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