...紅燈緑酒の間に長夜の飲を恣にしたる平氏政府も...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...何処となく洞察を恣(ほしいまま)にするやうな...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...自分の恣意(しい)によってもう直ぐ一個の生命が絶たれることを思った時...
梅崎春生 「日の果て」
...自分でもその恣意(しい)の行きつく先を前以て知り得ない...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...奉行と称して恣に張行せしむるの間...
太宰治 「右大臣実朝」
...或は凶を行うて自ら恣(ほしいまま)にす...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...自分の放恣(ほうし)な生き方が邪魔されるのが厭で...
田中英光 「さようなら」
...軍部の恣(ほしいまま)なしわざを天皇の命によったもののように見せかけようとしたところに...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...放恣(ほうし)な行動...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これらの婦女は恣(ほしいまま)にその淫情を解放して意気揚々いささかの羞(はず)る色だもなし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...疇昔(きのう)のごとく散行の興を恣(ほしいまま)にすることのできない身となった...
永井荷風 「放水路」
...または利己的勉学を恣(ほしいまま)にすべきの時ならず...
新渡戸稲造 「我が教育の欠陥」
...勝利者の恣意によって敗者側を裁くことが...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...だから理性は感情を恣まに募らせて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分の恣意(しい)と公の総意を区別しない官員の上の官員さまになっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...* 印刷工や校正者の恣意ないし粗漏のために生じる欠点...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...極めて放恣(はうし)なる...
山路愛山 「明治文学史」
...恣(ほしいまま)に羽根を伸したり...
夢野久作 「能とは何か」
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