...詩酒の風流を恣(ほしいまま)にするには...
芥川龍之介 「奇遇」
...しかし今はその憤懣を恣(ほしいまま)に洩(も)らす力さえ...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...要するに解放とは社会と宗教と道徳とを無視する放恣(ほうし)と罪悪の無分別であるかの如く見做(みな)されたのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...該劇(かのざ)は近日(このごろ)炎帝特に威を恣にするを以て...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...その代りに彼は東羅馬(ローマ)の滅亡の内的要因となっておった放恣(ほうし)と婬逸(いんいつ)を受け取った...
大隈重信 「文明史の教訓」
...鑑賞者が恣に口を出す事になると...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...WHISTLER(ホイスラー)はフランスに暮してある時はまた日本に対する NOSTALGIE(ノスタルジー)を恣にしたが...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...放恣(はうし)なる自然の発展を人に示さなくつても済むだのであらうが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...あるいはまた強いてそれを合理化しようとして恣意な解釈を加えたりするようなことがあるならば...
津田左右吉 「日本精神について」
...恣(ほしいまま)な主張をもっているもの...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...決してそれ程個人的な主観的な放恣に委ねられてはならない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...ついに放恣と個人性とに仮託的重要さをあたえるにいたった...
中井正一 「絵画の不安」
...――放恣で大胆な若者は黒馬(あを)に跨がり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...甚しきは敢て婬乱を恣(ほしいまま)にして配偶者を虐待侮辱するも世間に之を咎むる者なく...
福沢諭吉 「女大学評論」
...甘果恣(ほしいまま)に口にすと聞いたが今日始めて見る...
南方熊楠 「十二支考」
...官吏や富豪が奢侈を恣(ほしいまゝ)にしてゐる...
森鴎外 「大塩平八郎」
...* 印刷工や校正者の恣意ないし粗漏のために生じる欠点...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...利得ヲ恣(ほしいまま)ニセシ形跡アリ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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