...非常に気味わるく恐ろしく感じた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...だが怪物は恐ろしく黙り返っている...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...恐ろしく肥つた、体重(めかた)が四十貫の上もあらうといふ大男で、こんな図体で、罪のない物真似をするのが可笑(をかし)いといつて観客(けんぶつ)に大持てである...
薄田泣菫 「茶話」
...習わないからたいそうむつかしく恐ろしく近づき難いもののように思われ...
寺田寅彦 「数学と語学」
...それが皆恐ろしく大きい物ばかりだった...
豊島与志雄 「楠の話」
...恐ろしくなった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「魂」という言葉を恐ろしく使いちらした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかも恐ろしく運搬に適さぬ...
中谷宇吉郎 「雪」
...死は怖くも恐ろしくもないものじゃないかと思う...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...恐ろしく感の良いのが自慢で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人とも恐ろしく派手な風をして居りますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...泥棒ならこんな結構な煙草入を盗(と)らずに行くはずはない」平次は染吉の死骸から抜いた金唐革(きんからかわ)の恐ろしく金のかかったらしい煙草入を月の光にすかしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こいつは嘘ぢやないでせう」「恐ろしく達者ぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐ろしく拙い字で書いてあるではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「恐ろしく下手な字だな」「だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寄つてお出でよと甘へる声も蛇くふ雉子(きぎす)と恐ろしくなりぬ...
樋口一葉 「にごりえ」
...その百姓は何処か途中で拾ったらしい恐ろしく太い丸太を肩にかついで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...何か恐ろしく腰かけてゐるのにぎこちないもののあることに気がついて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
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