...八日まで待つより外はない」「自分で被入(いらっしゃ)ったの」彼女は恐る恐るきいた...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...気焔咄を恐る恐る傍聞しているだけで...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...恐る恐る笛吹川画伯の身体にふれて見ました...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...有合せの蒲団を恐る恐るかけた...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...おかわりをいたせ」横山が云うと五右衛門は恐る恐る手をだした...
田中貢太郎 「義人の姿」
...駕屋が、恐る恐る、駕を人々のところから引出して、道傍で、不安そうに、囁き合っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...ござりましょうか」恐る恐る聞いた...
直木三十五 「南国太平記」
...恐る恐るおわびのお辞儀をしますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐る恐るお銀様のあとを二丈ばかり間隔を置いてついて来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...主人がへえと恐る恐る鶏肉を持って出る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...綾麿は恐る恐る覗きました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...これを見てくれ」「ヘエ――」ガラッ八は恐る恐る滑り込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「君達の国籍はどこか(ケル・ナシオナリテ)」「大日本帝国」「旅行券(ヴォ・パピエ)!」コン吉が恐る恐る差し出した旅券の写真と二人の顔をまたじろじろ見くらべてから...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「はい」と云つて恐る恐るお辞儀をした...
平出修 「公判」
...そうして重ねて一層叮嚀な言葉で恐る恐る尋ねた...
夢野久作 「白髪小僧」
...気が遠くなる程の面目なさを感じさせられつつ恐る恐る机の前に引返したのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...今一度部屋の内部(なか)を恐る恐る見廻しはじめた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...眼の隅から袂の後ろを恐る恐るのぞくと...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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