...恐る恐る身をこごめた...
芥川龍之介 「産屋」
...恐る恐る開いて行った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...恐る恐る蒲団をかけた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...恐る恐る述べました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...恐る恐る入って往った...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...恐る恐る注意してみると...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...恐る恐る通りぬけて行った...
徳田秋声 「黴」
...駕屋が、恐る恐る、駕を人々のところから引出して、道傍で、不安そうに、囁き合っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...婆(ばば)は恐る恐る地蔵さんの膝さ上ったら...
中里介山 「大菩薩峠」
...御絵の方は?」左京が恐る恐る訊くと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「証拠があるように承りましたが」平次は恐る恐る顔を挙げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...次にどうするかと恐る恐る彼を眺めた...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...と恐る恐る報告に及んだ...
久生十蘭 「魔都」
...「私のほうが無理なんで」恐る恐る圓朝は相手の目を見た...
正岡容 「小説 圓朝」
...活版摺(ずり)の問題が配られたので恐る恐るそれを取つて一見すると五問ほどある英文の中で自分に読めるのは殆どない...
正岡子規 「墨汁一滴」
...恐る恐るそれをあけてみた...
柳田国男 「故郷七十年」
...内のお絹、恐る恐る、見ると、山賊の好色の笑...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...死にたい!」恐る恐る...
吉行エイスケ 「女百貨店」
便利!手書き漢字入力検索