...既に女に恋々の情を起している孫恪は...
田中貢太郎 「碧玉の環飾」
...彼女は恋々(れんれん)の情にたまらなくなっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...恋々(れんれん)と遠のく後(あと)を追うて...
夏目漱石 「虞美人草」
...恋々趣味と云ってもよい...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...前途に大(だい)なる希望を抱くものは過去を顧みて恋々(れんれん)たる必要がないのである...
夏目漱石 「野分」
...恋々生涯を徒空に終るは...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...依々(いい)たり恋々たる風情で袂を別(わか)つ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...何を恋々としておるかなどと...
吉川英治 「黒田如水」
...けれど、公卿百官のうちには、長い歴史と、祖先の地に、恋々と涙して、「ああ、遂に去るのか」「長生きはしたくない」と、慟哭(どうこく)している老官もあった...
吉川英治 「三国志」
...愚かな後悔に恋々とご苦悶あるか...
吉川英治 「三国志」
...小児の病気ぐらいに恋々として...
吉川英治 「三国志」
...なお恋々と故人の才を惜しんでは日夜痛嘆していたのは孫権自身であった...
吉川英治 「三国志」
...旧態の将軍家をなお恋々と奉じている...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかしなお恋々(れんれん)とその素朴(そぼく)なうしろ姿へ向けて...
吉川英治 「新書太閤記」
...恋々(れんれん)とこだわって...
吉川英治 「新書太閤記」
...現職に恋々として...
吉川英治 「新書太閤記」
...杉本画伯も恋々と那智の美について車中語りつづける...
吉川英治 「随筆 新平家」
...乳くさい感傷に恋々と心を揺すられ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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