...この体たらくも別に怪しむに足りないことだったかも知れない...
海野十三 「深夜の市長」
...すると怪しむべし...
海野十三 「すり替え怪画」
...毫も怪しむに足らず...
高木敏雄 「比較神話学」
...神道設教の上古を離るゝこと久しき魏人より鬼道を以て衆を惑はすと見えしも怪しむに足らざるべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...ヴェルハアレンが Rubens, Van Dyck, Teniers ら十七世紀の名画を見その強烈なる色彩に感激したるは毫(ごう)も怪しむに足らざるなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これはと怪しむべきものは一つもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その人が鎌倉へ遊びに来ているぐらいは怪しむに足らなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...何(なん)らの秘密なしと称する人こそ怪しむべきである...
新渡戸稲造 「自警録」
...一般の風俗で左(さ)まで世間に怪しむ者もない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私は湖に泳ぐ魚かと怪しむだり...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...何ぞ怪しむに足らんやと...
南方熊楠 「十二支考」
...憎むべきの物を以てまた能く人のために患を防ぐは怪しむべしとあるを思い出で...
南方熊楠 「十二支考」
...よくも無遠慮にかくのごとくたくさんの地名を附けたものと怪しむ人もあろうが...
柳田國男 「地名の研究」
...礼拝堂の内部に怪しむべき点一か所もなく...
夢野久作 「少女地獄」
...私はそんなものを怪しむ間もなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...チットも怪しむべき点はありません」「そんな事だろうと思った...
夢野久作 「人間レコード」
...怪しむほうが当然でもあった...
吉川英治 「黒田如水」
...何の怪しむことがあろうぞ」こんな所へ...
吉川英治 「三国志」
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