...注意を怠らないでゐた...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...飲み食ひしないでも句を作ることは怠らない...
種田山頭火 「其中日記」
...この健忘症に対する診療を常々怠らないようにしてもらいたいと思う次第である...
寺田寅彦 「天災と国防」
...決して世間や家庭への注意をも怠らないそれら華奢(きゃしゃ)な婦人らの...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...警護を怠らないということもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて隅から隅まで注意を怠らない爺さんは伸ばさうとする蔓の先をみんな穢い爪の先で摘んで棄てゝ畢ひました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...言葉の語尾を切る注意をわざと怠らないように見えた...
夏目漱石 「道草」
...レックミア侍従は細心の注意を怠らない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...咄嗟に翔び立つ心構えを怠らない...
宮本百合子 「餌」
...手紙はこまごまと書いて送ることを怠らない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...優しいこの継母(ままはは)はよく世話をして周囲にも気を配ることを怠らないのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それらに美装をさせておくことを怠らないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なぜならその制度は利のためなら一切を犠牲にする準備を怠らないからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...いかなる変に臨んでも機に応じてまず側面の外交を試みる熱と粘りは怠らない...
吉川英治 「三国志」
...自重を怠らないでいるときは...
吉川英治 「新書太閤記」
...警戒を怠らないのみか...
吉川英治 「親鸞」
...猿にでも窺(うかが)われてはと警戒を怠らないのであった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...何事にも兄への服従と慎みを怠らない...
吉川英治 「源頼朝」
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