例文・使い方一覧でみる「思わく」の意味
スポンサーリンク...大井は俊助の思わくなぞにはさらに頓着しない容子（ようす）で... 
芥川龍之介 「路上」
...それゆえ彼は新井田氏の思わくをできるだけ無視しようとした...
有島武郎 「星座」
...今の細君をどうするとかこうするとかそれはむこうに思わくがあってのことに違いないとお父さんは思ってるがどうだ...
有島武郎 「星座」
...しかしそれにはその姉のきさいの宮の思わくもあることだし...
田山花袋 「道綱の母」
...世間の人たちの思わくに反抗するよりも...
アネッテ・フォン・ドロステ＝ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...一種の思わくから黙って見せるという技巧（ぎこう）を弄（ろう）したら...
夏目漱石 「行人」
...自分はただ洗い攫（ざら）い自分の思わくを話してしまわないだけで...
夏目漱石 「坑夫」
...その思わく通りどこの何という家（うち）の門（かど）へおろすようにしろと云いつけた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...はたして彼の思わく通り...
夏目漱石 「明暗」
...かれらの思わくの中にはいった自分が可笑（おか）しくてならなかった...
室生犀星 「花桐」
...橘の思わくの晴ればれしさからだった...
室生犀星 「姫たちばな」
...末造は自分の思わくの少し違って来たのを慊（あきたら）ず思った...
森鴎外 「雁」
...漸（ようや）く馴れては傍人（ぼうじん）の思わくをも顧みぬようになった...
森鴎外 「細木香以」
...あちらの思わくもいかがとは存じますが...
森鴎外 「安井夫人」
...当の公綱の思わくにすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...人の思わく、世の口（くち）の端（は）などは、生きている上のことだ」「いや、黙って死ねばいいと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...と密かに笑いてやあらん）などと味方の上下の思わくまでを...
吉川英治 「新書太閤記」
...第一に思わくと喰い違った...
吉川英治 「日本名婦伝」
便利！手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう？？