...葉子の自尊心は思う存分に傷つけられた...
有島武郎 「或る女」
...江水も画舫も思う存分きたない...
上村松園 「中支遊記」
...あとから僕を思う存分殴らせるから...
海野十三 「蠅男」
...思う存分にあなたの智慧(ちえ)を働かして下さい...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...畢竟松山の雑誌なればこそ小生等も思う存分の事出来申候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...今日まで貴様から蔑(さげす)まれて思う存分蔑まれて獣扱いされてきた礼だけは今夜充分に返してやるぞ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...思う存分に水をかけられて転(ころ)がり廻ってしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...思う存分の腕を揮って後...
中里介山 「大菩薩峠」
...今は思う存分の薪を加えられて...
中里介山 「大菩薩峠」
...膳(ぜん)を貪(むさ)ぼる人としての彼を思う存分に発揮させた...
夏目漱石 「明暗」
...浮いた所から思う存分前足をのばしたって五寸にあまる甕の縁に爪のかかりようがない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...思う存分バナナをたべることなどは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...山陰道も思う存分...
正岡容 「寄席」
...小生はかかることを思う存分書き表わし得ず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...思う存分のことをした...
柳宗悦 「四十年の回想」
...本当なら思う存分やりこめたうえ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...思う存分に仕事をさせられたのは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...腹立たしさをぶちまけて二人を思う存分殴りつけてやるわけにもいかぬのであった...
横光利一 「上海」
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