...甚太夫は急に思い立って...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...とりあえず相当の土地を札幌郊外に購入することを思い立って...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...急に思い立って今夜これから発つと言っても...
林不忘 「安重根」
...十二月の休暇になると彼は旅行を思い立って...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...朝あまり天気が朗らかであったので急に思い立って出かける事にした...
寺田寅彦 「写生紀行」
...かねてから思い立っていた追憶の記を...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...二十春になってから笹村は時々思い立っては引き移るべき貸家を見て行(ある)いた...
徳田秋声 「黴」
...終に転宅を思い立って...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...こうやって急に思い立って尋ねて来たのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はお嬢さんの事をKに打ち明けようと思い立ってから...
夏目漱石 「こころ」
...思い立ってから十五日目...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの手紙を書こうと思い立って...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんな人であっても愛せずにはおられまいと思い立って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一言重蔵の容体を慰さめようと思い立って...
吉川英治 「剣難女難」
...花押(ごはん)をねがわしゅうぞんじますが」「どこへやる書状か」「思い立って...
吉川英治 「私本太平記」
...そこでにわかに思い立って...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そして、「久しく園阿(えんあ)どのへも無沙汰しているが、そうだ、この暇に」と、思い立って、山代からまた、三国へまわり、一日、園阿と共に小舟を泛(うか)べて、津の御島(みしま)へ遊んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...思い立って出かけたのであった...
吉川英治 「源頼朝」
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