...自分はもうこの世に何の思い残すところもない...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...何思い残すところもなく...
橘外男 「仁王門」
...当人の思い残すことのないようにしておいてやりたいと思いまして……...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...思い残すことはありません...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...思い残すことはないでしょう...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...最早思い残すこともござりませぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...これで思い残すことはありません...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...今となってはもう何にも思い残すことはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思い残すことはなかった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...私は思い残すことのないまでの活躍を希(ねが)った...
人見絹枝 「世界記録と私」
...これにて思い残す事なしと...
福田英子 「妾の半生涯」
...――これで思い残すことは...
山本周五郎 「風流太平記」
...思い残すことは一つもない...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...思い残す事はない……南無……...
夢野久作 「斬られたさに」
...だからこの世に思い残す事はモウ一つも無い……云々と……...
夢野久作 「巡査辞職」
...ドウセ死刑になります身体(からだ)に思い残す事はありませぬが...
夢野久作 「二重心臓」
...お蔭であっしも奇麗サッパリと思い残すことがなくなりましたよ...
夢野久作 「二重心臓」
...「……思い残すことあらじといいたいが...
吉川英治 「私本太平記」
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