...それが思い思いにあるいは目の玉をえぐり...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...思い思いの方向に枕を置いて寝ていたのであるが...
海野十三 「電気看板の神経」
...階上階下思い思いの席を埋めた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...贅沢の限りを尽した思い思いの椅子が...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...思い思いの恰好(かっこう)で自分の仕事のあとを見入る...
本庄陸男 「石狩川」
...村の子供達は赤や青の思い思いの衣服を着飾り...
三浦環 「お蝶夫人」
...各断片は各瞬間ごとにそれぞれ思い思いのことをやる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...土地の人だけが思い思いに...
柳田国男 「年中行事覚書」
...思い思いに陣取って...
山本笑月 「明治世相百話」
...目鬘(かずら)やボテ鬘で思い思いの道化姿...
山本笑月 「明治世相百話」
...お母様は私の眼鼻をよけいにお使いになるので子供心にも不思議に思い思いしておりました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...お母様に敗(ま)けないように清浄な一生を送りましょう」といく度か思い思いしては青い青い澄み渡った朝の空を仰いだことで御座いました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...こんな心持なら死ぬのも悪くないな……なぞと思い思い朝鮮征伐の夢か何かを見ている中(うち)に前後不覚になってしまった...
夢野久作 「近世快人伝」
...他人に言えと仰言ってもコンナ秘密をお喋舌(しゃべ)りするような私ではないのにと思い思い...
夢野久作 「少女地獄」
...ただ学問のある人はあのような奇妙な素振りをするものか……と思い思い忙(せわ)しさに紛(まぎ)れて忘れておりましたような事で……ヘイ……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そのほかは地蔵堂の縁をめぐって思い思いな寝相をえがいていたが...
吉川英治 「私本太平記」
...町中の宿舎に思い思いに泊っていた面々には――野々村三十郎...
吉川英治 「新書太閤記」
...思い思いな餞別物(せんべつもの)も...
吉川英治 「新・水滸伝」
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