...少年たちは思い思いに想像を逞(たくま)しくしている...
海野十三 「火星探険」
...思い思いの方向に歩きまわっている...
海野十三 「火星兵団」
...思い思いの感想がわきあがっていた...
海野十三 「超人間X号」
...その夜は思い思いに落葉を敷いて野宿することにした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...省三は何事が起ったろうと思い思いその傍へ往った...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...思い思いの徽章(きしょう)を胸に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...やがてそれが思い思いの形に折れた...
正岡容 「小説 圓朝」
...やはり思い思いに扮装している...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...説教の際にも、その解釈は漠然としており、思い思いであり、まちまちである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このアンバイでは俺が兼に十円借りていたに違いないと思い思い薬の袋を破ってみますと...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ウッカリするとそのうちに叔父が店にやって来るかも知れないと思い思い...
夢野久作 「鉄鎚」
...……飛んでもない国士のお供を仰付けられた……と思い思い大勢の下等客の視線を浴びながら...
夢野久作 「近世快人伝」
...今にも妾を殺すのじゃないか知らんと思い思い...
夢野久作 「支那米の袋」
...……ハテ……どこかで聞いたような……と思い思い新聞を見るふりをして聞くともなく聞いていると...
夢野久作 「冗談に殺す」
...そう思い思い私はフト大空を仰いだ...
夢野久作 「戦場」
...伝令はまた思い思いに背の百足旗を翻(ひるがえ)して走り去った...
吉川英治 「上杉謙信」
...そのあいだにも将士は思い思いの考えを抱いたに違いない...
吉川英治 「新書太閤記」
...思い思いな二十歳(はたち)台の巣立(すだ)ちをしてゆく保延年間(約八百年前)の世態を前奏とし...
吉川英治 「随筆 新平家」
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