...思い思いに散らばっていってしまった...
有島武郎 「星座」
...思い思いの叫声は...
泉鏡花 「海城発電」
...硬骨連が各自(てんで)に思い思いに退校届を学校へ叩(たた)きつけて飛出してしまった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...思い思いに身の境涯をふりかえる様子であった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...子供たちは思い思いの言葉で...
壺井栄 「赤いステッキ」
...三人は思い思いに臥床(ふしど)に入る...
夏目漱石 「一夜」
...思い思いに歩くところですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さまざまな人間が別々な場所で思い思いに書いた筆録を...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...人々は皆思い思いの雪支度をして...
堀辰雄 「菜穂子」
...その人達が思い思いに河岸に立って...
水野葉舟 「遠野へ」
...それを取りに帰って来たようにも思うのだが……と思い思いソロソロと頭を上げて前後左右を見まわして見ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...思い思いにみな斎藤下野の馬のまわりへ駈け寄って来た...
吉川英治 「上杉謙信」
...思い思いの打物(うちもの)をかかえていた...
吉川英治 「黒田如水」
...押っとる得物も思い思いに我れおくれじと徐州城へ向って馳けた...
吉川英治 「三国志」
...思い思いな方角へみな足早に散らばって行った...
吉川英治 「私本太平記」
...思い思いな声をもらしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...「お寝(やす)みを障(さま)たげてはならぬ」「お煎薬(せんやく)をわかそうか」思い思いに...
吉川英治 「親鸞」
...思い思いに遅れていた...
吉川英治 「源頼朝」
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