...彼は上司に忖度してそのプロジェクトに賛成した...
...彼女は周りの人々の期待に応えるために忖度した結婚をした...
...ビジネスの世界では、忖度が多いと批判されることがある...
...彼は自分の利益を優先して忖度してしまった...
...彼女の発言には、忖度が感じられなかった...
...九君よこの上君の内部生活を忖度(そんたく)したり揣摩(しま)したりするのは僕のなしうるところではない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...正造の胸を忖度(そんたく)するように...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お役は御免を蒙ったほうがいいか? などと忖度するのはお笑い草である...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...君子の胸臆は小人の忖度(そんたく)する能はざる所...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...その心持を兵馬は忖度(そんたく)してみないでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...其苦笑にはどういふ意味があつたか此を忖度して明言する事は出來ない...
長塚節 「記憶のまゝ」
...弱い神經衰弱症の人間が無暗(むやみ)に他の心を忖度(そんたく)して好い加減(かげん)な事を申して濟みません...
夏目漱石 「『傳説の時代』序」
...其心中の真面目をも忖度(そんたく)せずして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...忖度も成し難き大技巧の斧の音が時を経...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...終ひに彼は僕の意のある所を忖度し損じ...
牧野信一 「凩日記」
...相手の気持の忖度(そんたく)なぞは少しもしなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一人でいろいろな忖度(そんたく)をして恨んでいるという態度がいやで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私の思っていないことを忖度(そんたく)して恨んでいるから私としては悲しくなる」と言っているうちに源氏は涙ぐんでしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...皆が私の気持ちを忖度(そんたく)して面倒な関係にしてしまわないかと心配よ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...乞丐(こつがい)が帝王の襟度(きんど)を忖度(そんたく)することを得ぬと同じである...
森鴎外 「細木香以」
...運転している自分の男のそのときの心を忖度する気色でむっと衝る時ごとに怒った表情に変った...
横光利一 「旅愁」
...あらぬ意思まで忖度(そんたく)されたりするが...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ製作家の心理を忖度(そんたく)してこの観音の印象を裏づけようとするごときは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索