...その時誰か忍び足に...
芥川龍之介 「藪の中」
...世間の猫はコソコソ忍び足で近づいては...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...忍び足で歩きながら...
宇野浩二 「でたらめ経」
...憂欝が忍び足でやつてきた...
種田山頭火 「其中日記」
...彼は忍び足に近寄って...
豊島与志雄 「恩人」
...メルキオルが忍び足ではいって来て...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...忍び足で家の中へ入り...
中里介山 「大菩薩峠」
...忍び足で灯の無い家に近附いた...
中島敦 「南島譚」
...いやそうすればかえって忍び足に後(あと)でもつけて来たように思われる...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...吾輩は例の忍び足で再び勝手から往来へ出て...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...忍び足で飛んでもないところに行き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...叔母が忍び足でやってきて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...猫みたいに忍び足で跡をつけていき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...忍び足で覗きに来るから...
牧野信一 「小川の流れ」
...其處へ辰男は忍び足で下りて來て...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...元どほりに次の間を忍び足で戻つて...
室生犀星 「渚」
...これは十四号室の中の様子を覗うために忍び足になったためで...
夢野久作 「暗黒公使」
...ヒタと何処からか近づいてくる忍び足にも...
吉川英治 「野槌の百」
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