...心静かに象棋をさしてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...家の者が茶の間へ集って茶でも飲みながら心静かに四方山(よもやま)の話をしているだろうと云う事を...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...彼の所にてお心静かに御生害をなされませと...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...心静かに遊んで見や(ママ)うと急(あせ)つてゐる最中なのである...
永井荷風 「虫干」
...心静かに見届けておいての上……ああ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さてそれならばいっそ安房(あわ)の国へ渡って、再び清澄のお山に登る、そこで心静かに、心耳(しんに)を澄ましてはどうかとおっしゃる、そのお言葉には、道理も、情愛もございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...吾人(ごじん)も少しく心静かにおのれを省(かえりみ)ると...
新渡戸稲造 「自警録」
...最も心静かに聴けるものだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その時南陽の入る書斎で心静かに書見をして居りましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...心静かに取上げたのは言うまでもなく短刀...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「まア/\こんなことで済んでよかったよ、ところで、深いわけがありそうだが、それを聴かして貰おうか」「有難うございます、銭形の親分さんだそうで、飛んだところで、良い方にお目にかかりました」「敵討ちが望みなら、強そうな武者修行か何んかに助けて貰う方がよかったかも知れない、俺じゃ、助太刀の足しにはならないぜ」「飛んでもない、親分さん」それから温いお茶を呑んで、煙草を吸いながら、心静かに平次は、二人の話を聴いたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心静かに手を洗い了(おわ)ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長十郎は心静かに支度をして...
森鴎外 「阿部一族」
...彼を心静かに・安全に・観察した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...知るに値するすべてのことを心静かに瞑想し研究することをうる境遇にあるも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心静かにしたがいい」「ありがとう...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...ただ一人になってから心静かに文状を解いた...
吉川英治 「親鸞」
...他へ、何ら気の散ることなく、上人の講義の終るまで、心静かに、聴いていた...
吉川英治 「親鸞」
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