...心置きなくまず我方に居られよ」と快濶(かいかつ)なる詞有難く...
饗庭篁村 「良夜」
...もう一度心置きなくこの世に生きる時が来たら...
有島武郎 「或る女」
...それでも彼は能(あた)うかぎり小作人たちに対して心置きなく接していたいと願った...
有島武郎 「親子」
...十年の友の如く心置きなく見て居るといふ事をも悟つた...
石川啄木 「雲は天才である」
...既に十年の友の心を以て仔細に心置きなく見るに及んで...
石川啄木 「雲は天才である」
...それは目下の處文太郎に對して實行しにくいやうなところもあるし――文太郎に話したら却つて心置きなく賛成したかも知れなかつたが……又お霜婆さんの方で承知しさうに見えなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...百右衛門を心置きなく存分に打ち据(す)え...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お前(めえ)の肩身の狭くなえように心置きなくやれ...
橘外男 「仁王門」
...心置きなく往生したい存念から...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...その間に心置きなく話し合えないのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自分も心置きなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...心置きなく話そうとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...心置きなく乗合衆の世間話に興が湧き上って来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...これなら心置きなく首が縊(くく)れる嬉しいと思った...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「自分」という魚はここにおいて初めておおどかに心置きなく呼吸というものを許されたのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...荻原も心置きなく手を出して...
水野葉舟 「北国の人」
...」「行って心置きなく尋ねるがいい...
室生犀星 「荻吹く歌」
...お心置きなく』『ウム...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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