...心残りがするので...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...明日が日何処(どこ)へ縁づこうとも格別心残りはないようなものの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...じぶんの心残りとがごっちゃになって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...殺風景な酒宴になんの心残りがあって帰りそこなったのか...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...彼女がいかにも可憐(かれん)な心残りの様子を示したので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...周平は妙に心残りがして...
豊島与志雄 「反抗」
...吾々は数々の心残りを感ずる...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...まだたしかにこの市中のいずれかに潜(ひそ)んでいるだろうという心残りが一層...
中里介山 「大菩薩峠」
...その白根の山ふところに心残りがあるのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...おととしの十月中(なか)の亥(い)の子(こ)に炬燵あけた祝いとてここで枕並べてこのかた女房のふところには鬼がすむか蛇(じゃ)がすむかそれほど心残りなら泣かしゃんせ泣かしゃんせその涙が蜆川(しじみがわ)へ流れたら小春が汲んで飲みゃろうぞと三味線に合わせて口ずさみましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それほど心残りなら泣かしゃんせ泣かしゃんせその涙が蜆川(しじみがわ)へ流れたら小春が汲んで飲みゃろうぞ別段得意にもならないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...(セットの貧弱なのが心残りなのだが)...
林芙美子 「落合町山川記」
...「心残りでありますが」彼は自分の最善のドイツ語を使って...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...けさはなかば心残りだったもの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...なにか右衛門に対して心残りなことがあったとみえ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...兄上にもご壮健に……もう心残りはござりませぬ」「よく申した...
吉川英治 「剣難女難」
...いささかのお心残りも遊ばさぬように」ひと息に云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...「もう心残りはない...
吉川英治 「日本名婦伝」
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