...實は心待ちに待つてゐたのに――「實に怪しからん奴だ」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...北斗でもまた話しにやつて來るか知らんと心待ちに待つてるのだが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...と心待ちにしていたがなかなかやって来なかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...彼は往來を歩きながら心待ちに待っていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...心待ちする俺だった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...すぐ頭の上だがと心待ちに待っていると...
夏目漱石 「坑夫」
...ダア……」何か自分の理解の出來る音の響を心待ちに待つてゐたらしい老人は...
南部修太郎 「霧の夜に」
...心待ちにお待ちでした」怪しの若衆は畳ざわりも滑らかに...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...昔の自分が心待ちにしていたすべての事と今の自分とは何と云うひどい相違だろう...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...かわいそうなお前の起きてくるのを心待ちに待っていた...
堀辰雄 「楡の家」
...どれだけ心待ちしているであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...私は打ち明けたのを後悔して乗り換える駅のくるのを心待ちにしていたはずだったが...
山川方夫 「演技の果て」
...何か心待ちにするのか...
吉川英治 「江戸三国志」
...織田殿の勢いがやがて城へ迫って来る日を心待ちにしておるものだ」八弥太のことばに対して...
吉川英治 「黒田如水」
...やがて「内応の計」の効果をあげてくるのを心待ちにしていたが...
吉川英治 「三国志」
...じつは心待ちがあったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...それによると、内蔵助が、心待ちにし、又、遠林寺の祐海(ゆうかい)の運動をも、密かにたのんで、待ちに待っている先君内匠頭の舎弟大学の取立ての事は、果然(かぜん)、絶望と、はっきりきまった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ピサロは少しでも援軍がくればと心待ちにして数週間延ばしていたが...
和辻哲郎 「鎖国」
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