...「ほんとうの話かとは?」心外千万なことを聞くと言わんばっかりの面持をして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...後日佐助は自分の春琴に対する愛が同情や憐愍(れんびん)から生じたという風に云われることを何よりも厭(いと)いそんな観察をする者があると心外千万であるとした...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...是れ平生氏を知るものゝ甚だ心外千万とする所なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...富士を駿河に取られてしまったことは心外千万である...
中里介山 「大菩薩峠」
...我ながら愛想の尽きるほど心外千万だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...むろん学校関係の者とも思われぬので実に心外千万な奇怪事と言うよりほかはない...
夢野久作 「少女地獄」
...咎め立てするとは心外千万な主君じゃ...
夢野久作 「名君忠之」
...小野の道場を踏ませたかと思えば心外千万...
吉川英治 「剣難女難」
...富田流三家の一格をゆるされ、天下に名人として目されたこの自斎が、若年の貴殿にやぶれたるはいかにも恥辱、心外千万、恩師富田五郎左衛門先生が世に在(おわ)しまさば何とお詫びの致しようもないことでござる――しかし、それにも増して、貴殿に打ち込まれたことの嬉しさ! 嘘でかようなことが言えようか、新九郎殿、自斎は改めて、お詫びいたす」「滅多なことを……」新九郎は慌てて片膝をついた...
吉川英治 「剣難女難」
...心外千万じゃ」と...
吉川英治 「三国志」
...心外千万なことだ...
吉川英治 「新書太閤記」
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