...線の太い歴史物よりは『南柯夢(なんかのゆめ)』や『旬殿実々記(しゅんでんじつじつき)』のような心中物に細かい繊巧な技術を示しておる...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...「二十世紀の心中物語」と述べてゐるが...
宇野浩二 「「鱧の皮 他五篇」解説」
...今に残る雲母阪の心中物語...
直木三十五 「新訂雲母阪」
......
永井荷風 「雨瀟瀟」
...近松の心中物(しんじゅうもの)を見ても分るではないか...
永井荷風 「妾宅」
...別に心中物語をはじめたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんなものをやったんです」「せんだっては近松の心中物(しんじゅうもの)をやりました」「近松? あの浄瑠璃(じょうるり)の近松ですか」近松に二人はない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まあ芝居見たようなものじゃありませんか」「ええ衣装(いしょう)と書割(かきわり)がないくらいなものですな」「失礼ながらうまく行きますか」「まあ第一回としては成功した方だと思います」「それでこの前やったとおっしゃる心中物というと」「その...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自分ははからずも近松の心中物の中に「外は十夜の人通り」と書いた大阪の町の風情を思い出したのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...近松の心中物や西鶴本に堅牢地神を誓に立てなどとあるような艶っぽい問題は...
山本笑月 「明治世相百話」
...女というも金次第”と心中物の浄瑠璃(じょうるり)作者すら云う黄金万能が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「野崎村」をもって代表せしめ得べき一列の心中物(しんじゅうもの)...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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