...芸術に対する熱情と強い意志の力で踏み越えて――とにもかくにも...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...九つの苦悩を一つの意志の力でもって辛(かろ)うじて支えているのだった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...意志の力を十分に養わねばならぬとはかれの持論である...
田山花袋 「蒲団」
...そういう寒い部屋で相対坐している主人に百パーセントの好意を感じようとするのは並々ならぬ意志の力を必要とするようである...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...意志の力を以て消化に反抗してゐるのだ...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...全く意志の力を失ってしまった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...自分の意志の力を信じていた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生きてゆく上の習慣が意志の力と見えるだけのことだ...
豊島与志雄 「立枯れ」
...そういう意見に、中江は賛成する筈だったが、変に、島村に対しても気持がこじれて、意志の力を説き、努力の効果を説きたて、説いてるうちに、自分にもぴったりこないところから、うわずった熱っぽい気分になってゆき、それがまた感傷的な気分をもそそって、しきりに酒をのんだ...
豊島与志雄 「立枯れ」
...意志の力で抑えているのではなくて...
豊島与志雄 「女客一週間」
...意志の力に不足があったためではありません...
夏目漱石 「こころ」
...個人の意志の力が...
萩原朔太郎 「宿命」
...思慮に富んだ意志の力がかなりに必要であったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...決定した意志の力を倍加させねばならぬのである...
本庄陸男 「石狩川」
...人間の意志の力を些かも認めないから...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...換言すれば理性や緊張した意志の力を信頼し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...驚くべき意志の力が...
吉川英治 「親鸞」
...非常な力強い意志の力がなくてはならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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