...電車では心もとないと云うので...
芥川龍之介 「妖婆」
...わしたちは果して生きて向う岸に行き着けるかどうか、この大水では、心もとない...
太宰治 「新釈諸国噺」
...今ごろ本屋でスコットの「湖上の美人」やアーヴィングの「スケッチブック」やニーチェの「ツァラツーストラ」でも探すとしたらすぐに手に入るかどうか心もとないような気がする...
寺田寅彦 「柿の種」
...岡本兵部の娘も精神状態が心もとないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんだか不安を見せるようで心もとないと考えているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...思えばずいぶん心もとない次第であった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...甚だ心もとない話ではあつたが...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...お静の安否が心もとないので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「さア」心もとない主人の後ろから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間に合うかどうかは甚だ心もとないが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...……やれまた、心もとないぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...そうなっては心もとない...
吉川英治 「私本太平記」
...「大蔵」「へ」「どうもわしの訪ねる壬生(みぶ)のあたりも心もとないな」「焼けているかもしれませんね...
吉川英治 「私本太平記」
...心もとないと思ったらしく...
吉川英治 「新書太閤記」
...この堅陣も心もとない気がしてならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...心もとないことだ」「分らなければ...
吉川英治 「親鸞」
...といかにも心もとないように...
吉川英治 「平の将門」
...そういう研師(とぎし)の手にかけるのは心もとない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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