...彼女はやりたくないと言っても、御愛嬌で許してあげる...
...試合前の選手の御愛嬌のダンスは、ファンにとって楽しいイベントの一つだ...
...御愛嬌の言い回しが多い会話を聞くと、和やかなムードが広がる...
...彼の言動には御愛嬌を感じることが多いが、その人柄に惹かれる人もいる...
...御愛嬌のあるレストランで、料理もサービスも素晴らしい時間を過ごした...
...――御愛嬌(ごあいきょう)に一円五十銭にして置きましょう...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...毎日違つた煙管で煙草をのむなどといふことを真面目(まじめ)に記載してゐるのは頗(すこぶ)る御愛嬌(ごあいけう)といはなければならぬ...
芥川龍之介 「日本の女」
...ほどよい処に陣取って形をつくってすましかえっている御愛嬌には笑わせられた...
上村松園 「中支遊記」
...その卷頭に於ける例題の「解き方」の解説が間違つてゐるのは御愛嬌であります(その書第九頁)...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...その巻頭に於ける例題の「解き方」の解説が間違っているのは御愛嬌であります(その書...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...天下が僕の文をまつは甚だ愉快な御愛嬌で難有く待たれて置いて大に驚ろかす積りで奮発してかきましょう...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...私ども下々の者にも如才なく御愛嬌を振撒き...
太宰治 「右大臣実朝」
...写真屋さんが這入(はい)らしてもろても構いませんか云うてはるよ」悦子は今日の会の御愛嬌(あいきょう)に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...踊がすめば飴屋は「へえおやかましう」と盥を頭へのせながら御愛嬌にわざと盥をおつことして泣き泣き帰つてゆく...
中勘助 「銀の匙」
...惜しいことに雲隠れで……」「人違いもその辺になると御愛嬌ですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっとも定価二百円の本であるから、御愛嬌といえば、正にそのとおりである...
中谷宇吉郎 「八戒に遭った話」
...三度に一度は御愛嬌(ごあいきょう)に遊びに来る...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...妹 御愛嬌もんよ...
新美南吉 「ラムプの夜」
...御愛嬌にチョイト狆の頭を撫(な)でて見たとか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...買ったっ! よしじゃこれだけは御愛嬌に薩摩の守だ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...借馬の客には大抵この種の御愛嬌が多かった...
山本笑月 「明治世相百話」
...その他到る処の御世辞や御愛嬌は片っ端からフン詰まりになって...
夢野久作 「鼻の表現」
...礼儀作法とか御愛嬌や御挨拶なぞというものは...
夢野久作 「鼻の表現」
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