...謡曲「葵の上」には六条御息女の生き霊が出て来ますが...
上村松園 「作画について」
...藤堂和泉守の御息女加代姫さま...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...御殿に上ってお居(い)での御息女が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...人間はそう無(の)うてはならぬ」と、広海屋は、ますます膝を乗り出して、「今も、冗談のように言ったことだが、あの御息女が、一目そなたを見て恋い焦がれ、一身一命さえ忘れかけていることは、この長崎屋さんが、見抜いた通りに相違ない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「お屋敷の名は申さぬが、その御息女、やんごとなき方にお仕え申しておるうち、雪之丞の甘言にたぶらかされ、只今のところはお行方(ゆくえ)知れず、おん里方としては、御主人方にはすまぬ儀となり、八方、御当惑――拙者どもも、お案じ申し上げておるのだが、未だに、いずくに身を隠されたか、皆目、あてがない――」平馬は、雪之丞呪(のろ)わしさのあまり、三斎屋敷の秘事を――浪路(なみじ)失踪(しっそう)について、その一端を洩(も)らしたものの、さすが、屋敷名を出すことはしなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「知っているのは、当りまえではありませんか?」と、お初は笑って、「おはずかしいけれど、あたくしも、一度は、あの男に、迷わされた身でございますもの――あの晩の騒ぎにしろ、実は、そのように薄情(はくじょう)にするなら、御息女のことを、世間にいいふらす――と、あたくしが、焼餅(やきもち)が昂(こう)じて申したのがきっかけで、あんな馬鹿らしいことになったのでございました」「おお、左様か」と、平馬は、いくらかホッとしたように、「拙者は又、この事が、早くも世間に洩れているのかと、びっくりいたした...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御息女さまをはじめ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...加島どのの御息女が見て来られたのだ」正四郎は口をあいた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...「そのうえ御城代の御息女と縁組ができたのですから...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...おりんもお供をいたしましょう」身分のある武家の御息女らしく思われますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...あのお女中も」「お嬢様は狛家(こまけ)の御息女...
吉川英治 「江戸三国志」
...御息女のお風邪は心配ありませんと...
吉川英治 「大岡越前」
...御息女へ祈祷の加持(かじ)をしてさし上げたい...
吉川英治 「私本太平記」
...変っている御息女ではあるなあ...
吉川英治 「新書太閤記」
...亡くなった兄も親しゅうしていた家の御息女ではありますが」「そうですか...
吉川英治 「新書太閤記」
...御息女のひとりを...
吉川英治 「平の将門」
...甲賀世阿弥(よあみ)様の御息女...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なるほど」「左京之介様には御息女がなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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