...その間を驛遞の痩せ馬に乘つて得意げに走つたが...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...ハイカラの若者――銀行員だらう――が得意げに...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...得意げに讀み返した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...内容貧弱の健全や偉大を得意げに看板にするのを...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いささか得意げであった...
海野十三 「人造人間事件」
...このドアの外には足跡は残っていなかったのですか」「それだよ」署長は得意げに答える...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...」大将はしばらく得意げといいたいような目つきでナイフを見ていたが...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...一枚の焼けトタンの上に二尺角くらいの氷塊をのっけたのを何となく得意げに引きずって行くのであった...
寺田寅彦 「震災日記より」
...それから本当に親父らしく得意げに...
豊島与志雄 「在学理由」
...小言を言ってやった由を得意げに話すと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジルノルマン氏は得意げにはいってきたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の得意げなことをベラベラ喋(しゃべ)る...
中里介山 「大菩薩峠」
...信濃の国の住人諏訪大夫盛澄(すわのたいふもりずみ)から出でたもので……この盛澄は俵藤太秀郷(たわらとうだひでさと)の秘訣を伝えたものでござる」と言って得意げに語るところを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...小森はそこへ来ると得意げに挨拶する...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつらの得意げな面(つら)を見ろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...舌はさも得意げに「ビスマルクいわく」をもてあそんで飽きなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...伊兵衛は例の阿佐ヶ谷組の神楽師(かぐらし)の仲間にまじって、いかにもいい気持そうに、また得意げに、笛の高音を張りあげております...
吉川英治 「江戸三国志」
...首は、敵の副将、海東左近将監(かいとうさこんしょうげん)なりと、彼は披露し、そしてその将監との戦いぶりを、さも得意げに、申したてた...
吉川英治 「私本太平記」
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