...その間を驛遞の痩せ馬に乘つて得意げに走つたが...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...得意げに包一(はういつ)がどうだの...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...多少得意げになつてゐる勇に向ひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...このドアの外には足跡は残っていなかったのですか」「それだよ」署長は得意げに答える...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...ちょっと得意げな...
太宰治 「パンドラの匣」
...青年いささか得意げに...
太宰治 「HUMAN LOST」
...たとえばマレーフスキイが、まるで狐(きつね)みたいに狡そうに肩を揺(ゆ)すりながら、彼女のそばへ寄って行って、彼女の掛けている椅子(いす)の背に、伊達(だて)な格好(かっこう)をしてもたれかかり、さも得意げな、追従(ついしょう)たらたらの薄笑(うすわら)いを浮(うか)べながら、彼女の耳に何かささやきだす...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...」細君は得意げに云つた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...それから本当に親父らしく得意げに...
豊島与志雄 「在学理由」
...得意げなポットペチミットのそれよりも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいは得意げな気取った判断を述べ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...早いのを得意げにときどき立ち止まった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は得意げである...
豊島与志雄 「裸木」
...得意げに両の目を閉じた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...得意げにながめていた...
夏目漱石 「手紙」
...しばしば得意げにこう云ったものである...
山本周五郎 「青べか物語」
...舌はさも得意げに「ビスマルクいわく」をもてあそんで飽きなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...……といっても、それは此方の計略ですから、私がこっそり、持ち出して渡してやる振りをして」日吉は、得意げに、主人夫婦へすすめたが、捨次郎は固(もと)より御寮人の眉のあたりは憂いと恐怖に、黒ずんでしまっている...
吉川英治 「新書太閤記」
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